6日の米株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前日比62ドル21セント高の9015ドル10セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同24.35ポイント高の1652.38で終えた。経済指標などが重しとなる場面があったものの、年初で年金基金や投資信託などからの買いが入った。ナスダック指数は昨年11月5日以来の高値で終えた。
ダウ平均は下げに転じる場面があった。午前10時に発表された経済指標で11月の仮契約住宅販売指数が前月比4%減と大幅下落し、住宅市場の根強い不振を示した。年金基金など機関投資家がハイテク株などに買いを入れていたといい、昼過ぎにかけては再び水準を切り上げた。オバマ次期政権の追加景気対策や2009年半ばからの米景気回復への期待感などが相場を下支えした面もあった。このところの米国債相場下落を受け株式市場へ資金が流入しているとの見方もあった。
午後に昨年12月15−16日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表された後には、ダウ平均は135ドル高まで上げ幅を広げる場面があった。米連邦準備理事会(FRB)は同FOMCで事実上のゼロ金利導入を決定していた。議事要旨でも金融市場の機能回復や景気下支えに対するFRBの決意が確認されたとの見方が聞かれた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億3000万株(速報)。ナスダック市場は約21億8000万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全十業種)では、「情報技術(IT)」など六業種が上昇。「ヘルスケア」などが下げた。
アナリストが目標株価を引き上げた家電量販大手のベスト・バイが上昇。バンク・オブ・アメリカが伸び悩んで終えた。ウォールストリート・ジャーナル紙が 2008年の業績が予想以上に落ち込むため、ルイス最高経営責任者(CEO)などが幹部に賞与辞退を勧めていると報じた。
一方、アナリストが投資判断を引き下げた鉄鋼のヌーコアが大幅安。大型見本市「マックワールド・エキスポ」で目立った新製品の発表がなかったと受け止められたアップルは、利益確定売りで下げに転じて終えた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9015.10 前日比:62.21
始値:8954.57 高値:9088.06 安値:8940.95
年初来高値:9088.06 年初来安値:8760.78
ナスダック総合指数
終値:1652.38 前日比:24.35
始値:1642.74 高値:1665.56 安値:1636.26
年初来高値:1665.56 年初来安値:1572.04
S&P総合500種指数
終値:934.70 前日比:7.25
始値:931.17 高値:943.85 安値:927.28
年初来高値:943.85 年初来安値:899.35
米30年国債 2.995% 米10年国債 2.445%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(6日)
MAR09
O 9245(ドル建て)
H 9390
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C 9245 大証比+175(イブニング比+45)
Vol 9232
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L 9155
C 9165 大証比+95(イブニング比-35)
Vol 9232
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