19日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前週末比56ドル53セント(0.6%)高の1万0154ドル43セントで終えた。4~6月期決算が市場予想を上回った油田サービス大手ハリバートンなど、好材料が出た銘柄が個別に買われた。半導体大手のインテルがダウ平均構成銘柄で上昇率首位になるなど、大型ハイテク株の一角にも買いが入った。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も3営業日ぶりに反発し、終値は 19.18ポイント(0.9%)高の2198.23だった。
通常取引終了後に決算発表予定の半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)やIBMが期待感から上昇。半導体関連株などがつれ高した。米株式相場は前週末に大幅安となったため、値ごろ感を意識した買いも入った。ダウ平均は午後に約 90ドル上昇する場面があった。
半面、全米住宅建設業協会(NAHB)が午前に発表した7月の住宅市場指数が市場予想以上に低下し、2009年4月以来1年3カ月ぶりの水準に低下した。住宅株が総じて軟調となるなど、米景気の減速懸念が上値を抑えた。
業種別S&P500種株価指数は全 10業種が上昇し、「公益」や「IT(情報技術)」などの上げが目立った。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億株(速報値)、ナスダック市場は約17億株(同)だった。
ハリバートンは6%高。アナリストが1株利益見通しを引き上げたマイクロソフトが高い。アラブ首長国連邦(UAE)などから相次ぎ航空機を受注したと発表した航空機大手ボーイングが上昇。通信設備大手ノキア・シーメンス・ネットワークスがモトローラの無線通信ネットワークインフラ事業の大部分を買収すると発表し、モトローラが大幅高となった。
一方、DRホートンやレナーなど住宅建設株が安い。前週末の決算発表を受け、アナリストが相次ぎ目標株価などを引き下げた米銀大手バンク・オブ・アメリカが2%以上下落した。
朝方発表した4~6月期決算で、ともに売上高が市場予想に届かなかったデルタ航空や玩具のハズブロが安い。メキシコ湾の原油流出事故の処理のためふたを設置したものの、油井付近で原油がしみ出したと伝わった英石油大手BPの米預託証券(ADR)が下落した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10154.43 前日比:56.53
始値:10098.12 高値:10187.28 安値:10073.68
年初来高値:11258.01 年初来安値:9614.32
ナスダック総合指数
終値:2198.23 前日比:19.18
始値:2185.81 高値:2201.29 安値:2171.20
年初来高値:2535.28 年初来安値:2061.14
S&P総合500種指数
終値:1071.25 前日比:6.37
始値:1066.85 高値:1074.70 安値:1061.11
年初来高値:1219.80 年初来安値:1010.91
米 30年国債:3.984% 米10年国債:2.962%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 9290 (‐110) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 9270 (‐130) 大証終値比
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