14日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に7日続伸し、前日比3ドル70セント(0.03%)高の1万0366ドル72セントと6月21日以来の高値で終えた。ダウ平均の7日続伸は3月半ば以来、4カ月ぶり。ナスダック総合株価指数は同7.81ポイント(0.3%)高の2249.84と6月23 日以来の高値で終えた。前日夕に半導体大手インテルが好決算を発表し、企業業績への期待が出て買いが優勢となった。
インテルの4~6月期決算は売上高が過去最高となった。パソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)などハイテク株を中心に、業績期待を背景とした買いが優勢となった。
ただ、6月の米小売売上高が前月比で市場予想以上に減少。米連邦準備理事会(FRB)は2010年の実質成長率見通しを下方修正した。米景気の先行き不透明感を意識した売りも出て、主な株価指数は安くなる場面もあった。足元で相場上昇が続いた後で、利益確定売りも出やすかった。
S&P500種株価指数は7日ぶりに小反落し、0.17ポイント安の1095.17で終えた。業種別S&P500種株価指数では全10種のうち「IT(情報技術)」や「一般産業」など7種が上昇。一方、「金融」や「消費循環」などが下げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億6000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約21億株だった。
インテルは1.7%上昇。ネットワーク機器大手シスコシステムズが約3%上昇し、ダウ平均構成銘柄で上昇率首位。マイクロソフトは1%上げた。アナリストが投資判断を引き上げたと伝わった鉄鋼大手AKスチールは6%急伸。
一方、インテルと同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は高く始まったが、利益確定売りに押された。前日夕に決算と併せて発表した利益見通しが市場予想を下回ったファストフード大手ヤム・ブランズが1%下落。アナリストが目標株価を引き下げた住宅建設大手のレナーとKBホームも安い。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10366.72 前日比:3.70
始値:10370.96 高値:10400.10 安値:10303.00
年初来高値:11258.01 年初来安値:9614.32
ナスダック総合指数
終値:2249.84 前日比:7.81
始値:2246.99 高値:2260.33 安値:2235.15
年初来高値:2535.28 年初来安値:2061.14
S&P総合500種指数
終値:1095.17 前日比:‐0.17
始値:1095.61 高値:1099.08 安値:1087.68
年初来高値:1219.80 年初来安値:1010.91
米30年国債:4.036% 米10年国債:3.040%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 9790 (±0) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 9780 (‐10) 大証終値比
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