7日の米国株式市場で、ダウ工業株30種平均は小幅に続伸。前日比33ドル18セント高の1万0606ドル86セントで終え、2008年10月以来1年3カ月ぶりの高値を更新した。09年12月の米主要小売り各社の既存店売上高が予想を上回ったことが、相場を支えた。ゼネラル・エレクトリック(GE)などアナリストの好意的な見方が伝わった主力株が買われ、相場を押し上げた面もあった。
S&P500種株価指数も4.55ポイント高の1141.69 と、08年10月以来の高値で終了した。一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数の終値は1.04ポイント安の2300.05。新型携帯電話への期待から堅調に推移していたインターネット検索大手グーグルなどに利益確定売りが出て、小安く終えた。
米調査会社トムソン・ロイターによれば12月の小売り各社の既存店売上高は2.9%増で、予想(2.0%増)より高い伸びになった。既存店売上高の増加は相場の支援材料になった一方、年末商戦が順調との見方は既に市場に広がっており、積極的な買いにはつながらなかった。週間の新規失業保険申請件数は小幅に増えたが、影響は限られた。
ダウ平均構成銘柄では、アナリストが目標株価を引き上げたGEのほか、アナリストが投資判断を引き上げた米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が高い。業種別S&P500種株価指数(全10業種)では「金融」や「一般産業」など4業種が上昇し、「通信サービス」や「公益」など6業種が下落した。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約11億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約22億株(同)。
朝方発表の四半期決算で1株損益が予想に反して黒字だった住宅建設大手レナーが大幅に上昇。同業のKBホームやDRホートンも高い。小売りでは百貨店のメーシーズやディスカウントストアのターゲットが買われた。前日夕に予想を上回る四半期決算を発表した家庭雑貨小売り大手ベッド・バス・アンド・ビヨンドが大幅高。
一方、アナリストが投資判断を引き下げた非鉄大手アルコアが売られ、やはりアナリストが投資判断を引き下げたインターネット検索大手ヤフーがさえない。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10606.86 前日比:33.18
始値:10571.11 高値:10612.37 安値:10505.21
年初来高値:10612.37 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2300.05 前日比:‐1.04
始値:2298.09 高値:2301.30 安値:2285.22
年初来高値:2314.07 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1141.69 前日比:4.55
始値:1136.27 高値:1142.46 安値:1131.32
年初来高値:1142.46 年初来安値:666.79
米30年国債 4.688% 米10年国債 3.829%
シカゴ日経平均先物3月限(ドル建て)終値 10805 (+105) 大証終値比
シカゴ日経平均先物3月限(円建て) 終値 10745 (+45) 大証終値比
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