13日の米国株式相場は横ばい圏で終えた。ダウ工業株30種平均は小幅に5営業日続落し、前日比25ドル41セント安の8448ドル56セントで終えた。一方、ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに小反発し、終値は7.67ポイント高の1546.46だった。非鉄大手アルコアが前日夕発表した昨年10−12月期決算が低調な内容で、企業業績に対する懸念が広がり相場の重しとなった。一方、石油株が堅調で下値を支えた。
10−12 月期に6年ぶりの赤字となったアルコアが大幅に下げたほか、アナリストが業績に慎重な見方を示したゼネラル・エレクトリック(GE)が軟調に推移したことも、ダウ平均の足かせとなった。米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が朝方講演し、世界景気の回復時期は非常に不透明だと述べた。景気に対する議長の見方が慎重だと受け止められ、相場のマイナス要因になったとの見方があった。
主要産油国サウジアラビアの減産観測などから原油先物相場が上昇。エクソンモービルなど石油株が買われ、ダウ平均を支えた。S&P500種株価指数は1.53ポイント高の871.79。業種別S&P500種指数(全十業種)は「一般産業」や「公益」など五業種が下落。「エネルギー」や「金融」など五業種が上昇した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約13億株(速報値)、ナスダック市場は約20億株(同)だった。
アルコアとGEは5%下げた。慎重な業績見通しを発表した鉄道のCSXがさえない。ジェリー・ヤン氏に代わる最高経営責任者(CEO)を発表する見通しと米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)が伝えたヤフーが安い。
アナリストが業績見通しを下方修正した銀行大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が大幅に下落。業績懸念などから前日に急落したシティグループは、同じくアナリストが業績見通しを引き下げたものの反発して終えた。前日夕に決算発表の前倒しを発表したJPモルガン・チェースは大幅高だった。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8448.56 前日比:-25.41
始値:8474.61 高値:8522.08 安値:8376.88
年初来高値:9088.06 年初来安値:8376.88
ナスダック総合指数
終値:1546.46 前日比:7.67
始値:1535.15 高値:1557.56 安値:1527.49
年初来高値:1665.56 年初来安値:1527.49
S&P総合500種指数
終値:871.79 前日比:1.53
始値:869.79 高値:877.02 安値:862.02
年初来高値:943.85 年初来安値:862.02
米30年国債 3.003% 米10年国債 2.292%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(13日)
MAR09
O 8625(ドル建て)
H 8625
L 8345
C 8445 大証比+75(イブニング比+175)
Vol 9527
O 8505(円建て)
H 8505
L 8245
C 8330 大証比-40(イブニング比+60)
Vol 12313
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