8日の米国株式相場は大幅続伸。ダウ工業株30種平均は前週末比298ドル76セント高の8934ドル18セントと11月7日以来、約1カ月ぶりの高値で終えた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同62.43ポイント高の1571.74だった。追加景気対策への期待感などが買いを誘った。米自動車大手救済をめぐる米政府・議会内の合意が近いとの報道も好感された。
週末にオバマ次期大統領が、米景気刺激と雇用促進のために大規模なインフラ投資に取り組む姿勢を示した。建設受注拡大への期待感から、建機大手のキャタピラーなどが大幅上昇。景気敏感株である素材などにも上げが目立った。原油相場が上昇したことを受け、エネルギー株も高かった。自動車大手救済をめぐって8日中にも政府・議会が、150億ドル規模の資金支援などで合意に至るとの報道などを受け、自動車株も急伸した。
前週末5日に発表された11月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が急減。ただ景気対策期待などもあり、株価が大幅反発して終えていたため、下値の堅さが意識された面もあった。ダウ平均は9000ドル台に上昇する場面もあった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約17億3000万株(速報)。ナスダック市場は約23億1000万株(同)。業種別S&P500種株価指数では「素材」と「金融」などを筆頭に全十業種が上昇した。
大規模な人員削減策などを発表した化学大手ダウ・ケミカルが大幅高。ゼネラル・モーターズ(GM)は21%高、フォード・モーターは24%高で終えた。アルコアも18%上昇した。
一方、2008年12月期通期の一株利益見通しを下方修正した化学大手スリーエムが下落。11月の既存店売上高は好調だったものの、マクドナルドも売られた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8934.18 前日比:298.76
始値:8637.65 高値:9026.41 安値:8637.49
年初来高値:13279.54 年初来安値:7449.38
ナスダック総合指数
終値:1571.74 前日比:62.43
始値:1539.37 高値:1583.81 安値:1536.71
年初来高値:2661.50 年初来安値:1295.48
S&P総合500種指数
終値:909.70 前日比:33.63
始値:882.71 高値:918.57 安値:882.71
年初来高値:1471.77 年初来安値:741.02
米30年国債 3.15% 米10年国債 2.738%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(8日)
DEC08
O 8355(Globex 合算)
H 8600
L 8340
C 8495 大証比+125(イブニング比+65)
Vol 20565
PR