三連休明け17日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前週末比297ドル81セント安の7552ドル60セントで終えた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落、同63.70ポイント安の1470.66で終えた。景気や金融システムに対する先行き不透明感から幅広い銘柄に売りが出た。ダウ平均は昨年11月20日に付けた直近安値(7552ドル29セント)に迫った。
S&P500種株価指数も789.17で終え、昨年11月20日以来の安値を付けた。金融システム不安などを嫌気した金融株売りが続いた。同日、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが東欧で事業展開する西欧金融機関の財務などへの懸念を指摘。世界的な金融不安の高まりが意識された。米政府が引き続き金融安定化策の詳細を明らかにしていないことも銀行株売りを誘ったといい、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、JPモルガン・チェースがそろって12%台の下落率となった。
朝方、ニューヨーク連銀が発表した2月の製造業景気指数がマイナス34.65と2001年の調査開始以来の最低となった。ここ数カ月マイナス20台で推移していただけに、景気の一段の下振れ懸念が強まった。非鉄大手アルコアや建設機器のキャタピラーが下落。インテルなどハイテク株にも売りが広がった。原油安などを受け石油株が大きく下げたことも相場の重しとなった。引け後に経営再建計画を提出する見通しの自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が約13%下げたことも、投資家心理を冷やした。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約16億株(速報)。ナスダック市場は約23億6000万株(同)。業種別S&P500種株価指数では、「金融」と「エネルギー」などを筆頭に全十業種が下落した。
アルコアは約10%安。石油大手エクソンモービル、同業のシェブロンも下落。インテルやアップルも大幅安で終えた。
一方、朝方発表した2008年11月−09年1月期決算で、特別項目を除く一株利益が市場予想を上回ったウォルマート・ストアーズがダウ平均構成銘柄で唯一上昇した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:7552.60 前日比:-297.81
始値:7845.63 高値:7845.63 安値:7551.01
年初来高値:9088.06 年初来安値:7551.01
ナスダック総合指数
終値:1470.66 前日比:-63.70
始値:1492.32 高値:1492.57 安値:1467.85
年初来高値:1665.56 年初来安値:1434.21
S&P総合500種指数
終値:789.17 前日比:-37.67
始値:818.61 高値:818.61 安値:789.17
年初来高値:943.85 年初来安値:789.17
米30年国債 3.481% 米10年国債 2.646%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(17日)
MAR09
O 7765(ドル建て)
H 7780
L 7440
C 7455 大証比-185(イブニング比-155)
Vol 14541
O 7720(円建て)
H 7750
L 7410
C 7425 大証比-215(イブニング比-185)
Vol 19981
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