20日の米国株式相場は3営業日ぶりに急反落。ダウ工業株30種平均は前週末比332ドル13セント安の7949ドル9セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は88.47ポイント安の1440.86で終えた。大手米銀の業績懸念に欧州の銀行株安が重なり、金融株主導で急落した。ダウ平均は昨年11月下旬以来2カ月ぶり、ナスダック指数は12月上旬以来の安値だった。
前週に赤字決算と追加の公的支援が発表になった米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が3割近く下げ、過去1年(52週)の安値を更新したほか、同シティグループやJPモルガン・チェースも2割下げ、過去1年の安値を更新した。バラク・オバマ氏が米大統領に就任したが、金融不安が強く新大統領誕生を好感した買いは目立たなかった。欧州金融機関の米預託証券(ADR)も大幅安。大幅な赤字見通しを発表した英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドが約7割安い。
S&P500種株価指数は44.90 ポイント安の805.22。業種別S&P500種株価指数は全十業種が下落。「金融」が17%と大きく下げ、1995年以来、約14年ぶり安値となった。「消費循環」や「素材」の下げも目立った。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約17億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億株(同)。
慎重な業績見通しを発表した米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)をはじめ、ダウ平均の構成銘柄はすべて下げた。金融では大幅な減益決算と投資ポートフォリオの未実現の損失拡大を発表した資産管理銀行大手ステート・ストリートが急落。一方、金先物相場の上昇を追い風に、金鉱大手ニューモント・マイニングが堅調に推移した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:7949.09 前日比:-332.13
始値:8279.63 高値:8291.98 安値:7939.93
年初来高値:9088.06 年初来安値:7939.93
ナスダック総合指数
終値:1440.86 前日比:-88.47
始値:1518.07 高値:1521.56 安値:1440.86
年初来高値:1665.56 年初来安値:1440.86
S&P総合500種指数
終値:805.22 前日比:-44.90
始値:849.64 高値:849.64 安値:804.47
年初来高値:943.85 年初来安値:804.47
米30年国債 2.98% 米10年国債 2.377%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(20日)
MAR09
O 8335(ドル建て)
H 8360
L 7805
C 7865 大証比-185(イブニング比-215)
Vol 13952
O 8270(円建て)
H 8275
L 7710
C 7775 大証比-275(イブニング比-305)
Vol 19565
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