25日の米国株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前日比89ドル84セント高の7749ドル81セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同12.43ポイント高の1528.95で終えた。経済指標を好感した買いが入った。午後には金利上昇などを嫌気した売りが出たが、取引終了間際に上げに転じた。
午前中は買いが膨らんだ。朝方発表された2月の耐久財受注額が市場予想に反して、前月比で増加。午前10時ごろ発表された新築住宅販売件数も市場予想を上回り、7カ月ぶりに前月比で増加した。23日に発表された中古住宅販売件数が市場予想を上回っていたこともあり、住宅市場底入れ期待が強まった。住宅株に加え、一般産業や素材株などに買いが入った。金融株にも上げが目立ち、ダウ平均は203ドル高まで上げ幅を広げる場面があった。
午後には下げる場面があった。午後一時ごろに発表された米5年物国債の入札が低調だったことを受け、米長期金利が上昇。同日には英国でも入札が不調に終わっていた。国債の需給悪化が続けば、財政支出拡大に下支えされた景気回復への道筋が描けなくなるとの警戒感につながったという。相場はここ2週間半で大きく上げており、利益確定や持ち高調整の売りが出た面もあった。その後、取引終了間際には再び買い戻しが入ったといい、相場は上げに転じて終えた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約17億7000万株(速報)。ナスダック市場は約24億株(同)。業種別S&P500種株価指数(全十業種)では、「金融」など八業種が上昇した。
KBホームやDRホートンなど住宅株が堅調。公的資金の返済を来月から始めたいとのバンク・オブ・アメリカのルイス最高経営責任者(CEO)発言を米紙が伝えたことを受け、バンカメが上昇。JPモルガン・チェースも上げた。前日夕発表した決算で売上高が市場予想を上回った電子機器の製造受託サービスを手掛けるジャビル・サーキットは急伸した。
一方、アナリストが投資判断を引き下げた携帯情報端末「ブラックベリー」を手掛けるリサーチ・イン・モーション(RIM)が下落した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:7749.81 前日比:89.84
始値:7659.81 高値:7863.63 安値:7550.06
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1528.95 前日比:12.43
始値:1524.74 高値:1554.02 安値:1488.31
年初来高値:1665.56 年初来安値:1265.62
S&P総合500種指数
終値:813.88 前日比:7.76
始値:806.81 高値:826.78 安値:791.37
年初来高値:943.85 年初来安値:666.79
米30年国債 3.741% 米10年国債 2.784%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(25日)
JUN09
O 8435(ドル建て)
H 8625
L 8335
C 8460 大証比+20(イブニング比+90)
Vol 12987
O 8370(円建て)
H 8540
L 8250
C 8375 大証比-65(イブニング比+5)
Vol 16636
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