9月30日の米株式相場は小幅続落。ダウ工業株30種平均は前日比29ドル92セント安の9712ドル28セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同1.62ポイント安の2122.42で終えた。市場予想を下回る指標などを受けて売りが出た。7−9月期にダウ平均は15%、ナスダック指数は 16%上昇した。
四半期末で売り買いが交錯、荒い値動きとなった。9月のシカゴ購買部協会景気指数が市場予想に反して低下。利益確定や持ち高調整の売りが膨らみ、ダウ平均は133ドル安まで下げる場面があった。
売り一巡後は上げに転じる場面があった。四半期末で機関投資家の「お化粧買い」が入ったとの見方があった。原油先物相場が急反発したことを受け、石油株や素材株が持ち直した。世界的な景気回復期待のバロメーターとみなされる原油高に相場全般がつれた面もあった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約17億7千万株(速報)。ナスダック市場は約25億5千万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全10業種)では、「一般産業」「公益」など8業種が下落。「情報技術(IT)」が上げた。
傘下の資産運用会社コロンビア・マネジメントの長期資産運用部門を保険大手アメリプライズ・ファイナンシャルに売却することで合意した米銀大手バンク・オブ・アメリカが下落。連邦破産法適用申請の可能性などが報じられたノンバンク大手CITは45%急落した。アナリストが投資判断を引き下げたディスカウントストア大手ターゲットも下げた。前日夕に増資を発表した百貨店大手のサックスも大幅安だった。
半面、アメリプライズが大幅上昇。前日夕発表した6−8月期決算が市場予想を上回ったスポーツ用品大手ナイキも大幅高だった。業績見通しが市場予想を上回った電子機器の製造受託サービスを手掛けるジャビル・サーキットにも買いが優勢だった。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9712.28 前日比:‐29.92
始値:9741.83 高値:9776.82 安値:9608.59
年初来高値:9917.99 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2122.42 前日比:‐1.62
始値:2131.30 高値:2137.87 安値:2092.30
年初来高値:2167.70 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1057.08 前日比:‐3.53
始値:1061.02 高値:1063.40 安値:1046.47
年初来高値:1080.15 年初来安値:666.79
米30年国債 4.055% 米10年国債 3.311%
シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て)終値 10065 (‐45) 大証終値比
シカゴ日経平均先物12月限(円建て) 終値 10015 (‐95) 大証終値比
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