12月31日の米株式相場は大幅反落。ダウ工業株30種平均は前日比120ドル46セント安の1万0428ドル05セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同22.13ポイント安の2269.15で終えた。今年の取引最終日で市場参加者が少ないなか、持ち高調整や手じまいの売りが出た。
ダウ平均は2009年通年で1651ドル(18.8%)高と2年ぶりに上昇。ナスダック指数は43.9%上げた。朝方発表された週間の新規失業保険申請件数が前週比2万2000件減の43万2000件と、市場予想(45万5000件程度)を下回ったこともあり、主な株価指数は小高く始まった。
ただこのところ上昇が続き、直近の高値を更新し続けてきた後とあって、買いは続かなかった。一時、米金利が上昇し、10年物国債利回りが約6カ月ぶりの水準に上昇する場面があったことも嫌気された。参加者が少なく買い手に乏しいなか、幅広い業種や銘柄に手じまい売りが出たとみえ、取引終了間際に下げが加速。この日の安値圏で終えた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約6億7千万株(速報)。ナスダック市場は約12億株(同)。業種別S&P500種株価指数では、「公益」と「一般産業」など全10業種が下落した。
ダウ平均構成銘柄ではパソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)や建設機械大手キャタピラーが下落率で上位。肺炎感染予防のワクチンに関して、米食品医薬品局(FDA)の審査が遅れていると発表した製薬大手ファイザーも続落した。
一部の幹部の賞与を譲渡制限など条件付き株式で支給すると発表した米銀大手ウェルズ・ファーゴが高い。ダウ平均ではJPモルガン・チェースが唯一上昇した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10428.05 前日比:‐120.46
始値:10548.51 高値:10555.01 安値:10423.13
年初来高値:10580.33 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2269.15 前日比:‐22.13
始値:2292.92 高値:2293.59 安値:2269.11
年初来高値:2295.80 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1115.10 前日比:‐11.32
始値:1126.60 高値:1127.64 安値:1114.81
年初来高値:1130.38 年初来安値:666.79
米30年国債 4.631% 米10年国債 3.843%
シカゴ日経平均先物3月限(ドル建て)終値 10665 (+125) 30日大証終値比
シカゴ日経平均先物3月限(円建て) 終値 10615 (+75) 30日大証終値比
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