6日の米国株式市場は大幅続伸。ダウ工業株30種平均は前日比131ドル50セント高の9731ドル25セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同35.42ポイント高の2103.57で終えた。ドル安を背景とした商品相場上昇を受け、金鉱株やエネルギー株、その他の素材株も上昇した。
同日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利の引き上げを決めたことや、原油取引でのドル決済をやめる案が検討されているとの観測を背景に、外国為替市場でドルが対主要通貨で大きく下落。これを受けて金先物市場で中心限月の12月物が過去最高値を更新し、ドル建てで取引される原油相場にも割安感からの買いが入った。金鉱大手ニューモント・マイニングやバリック・ゴールドが大幅高。石油株のほか、非鉄大手アルコアなどにも買いが膨らんだ。
ドル安で商品だけでなく、株も含めたリスク資産への投資が増加するとの思惑が強まったことも株式相場を押し上げた。今週半ばから主要企業の7−9月期の決算発表が始まるため、企業業績への期待感も相場を支えた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億2千万株(速報)。ナスダック市場は約24億3千万株(同)。業種別S&P500種株価指数では「エネルギー」と「素材」など、全10業種が上昇した。
シティグループが投資判断を新規に「買い」とした宝飾大手ティファニーが高い。一部アナリストが投資判断を「中立」で再開したと報じられた保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)も上げた。携帯電話大手ベライゾン・ワイヤレスとの提携を発表したインターネット検索大手グーグルも高い。航空機の生産・納入に遅延が生じたことに関連した費用増を発表した航空機大手ボーイングはほぼ横ばいで終えた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9731.25 前日比:131.50
始値:9601.26 高値:9774.32 安値:9601.26
年初来高値:9917.99 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2103.57 前日比:35.42
始値:2080.40 高値:2111.13 安値:2079.49
年初来高値:2167.70 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1054.72 前日比:14.26
始値:1042.02 高値:1060.55 安値:1042.02
年初来高値:1080.15 年初来安値:666.79
米30年国債 4.068% 米10年国債 3.261%
シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て)終値 9745 (+65) 大証終値比
シカゴ日経平均先物12月限(円建て) 終値 9725 (+45) 大証終値比
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