14日の米国株式市場は小幅に続伸。ダウ工業株30種平均は前日比29ドル78セント高の1万0710ドル55セントと連日で2008年10月1日以来、約1年3カ月ぶりの高値で終えた。ナスダック総合株価指数は同8.84ポイント高の2316.74で終えた。大引け後に半導体大手インテルの昨年10〜12月期決算の発表を控えて、企業の業績回復期待を背景とした買いが優勢となった。
ドイツのソフト大手SAPが09年12月期通期のソフトウエアやソフト関連サービスの特別項目を除く売上高の前年比の減少幅が従来予想より小さかったようだと発表した。アナリストが目標株価を引き上げた同業大手オラクルが買われたこともあり、ハイテク株を中心に企業の業績期待から買い優勢となった。
昨年12月の米小売売上高は市場予想に反して前月比で減少し、ウォルマート・ストアーズなど小売り株は全般に売り優勢となった。ただ、同年11月分が上方修正されており、景気懸念はさほど強まらず売りは広がらなかった。
S&P500種株価指数は2.78ポイント高の1148.46と08年10月1日以来の高値で終えた。業種別S&P500種株価指数では全10種のうち「ヘルスケア」や「IT(情報技術)」など5業種が上昇。一方、「通信サービス」や「素材」などが下げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約8億9000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約21億9000万株だった。
製薬大手メルクが2.7%上昇し、連日でダウ平均構成銘柄で上昇率首位。インテルは2.5%、マイクロソフトは2%上昇した。自社株買いの再開を発表したディスカウントストア大手ターゲットが1%高。アナリストが目標株価を引き上げた企業向けソフト大手オラクルは2%上昇。
一方、アナリストが投資判断を引き下げた高級住宅建設大手トール・ブラザーズが2%下落。SAPの米預託証券(ADR)は朝高後、利益確定売りに押され小安く終えた。ウォルマートは1%超の下落。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10710.55 前日比:29.78
始値:10680.16 高値:10723.77 安値:10666.86
年初来高値:10723.77 昨年来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2316.74 前日比:8.84
始値:2303.31 高値:2322.56 安値:2303.29
年初来高値:2326.28 昨年来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1148.46 前日比:2.78
始値:1145.68 高値:1150.41 安値:1143.80
年初来高値:1150.41 昨年来安値:666.79
米30年国債 4.629% 米10年国債 3.742%
シカゴ日経平均先物3月限(ドル建て)終値 10960 (+70) 大証終値比
シカゴ日経平均先物3月限(円建て) 終値 10920 (+30) 大証終値比
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