26日の米国株式市場は小幅高。ダウ工業株30種平均は小幅ながら7日続伸し、前日比4ドル23セント高の9543ドル52セントと昨年11月4日以来の高値で終えた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸。同0.20ポイント高の2024.43と、昨年10月1日以来の高値だった。経済指標が相場を支えた一方、利益確定売りが出て上値を抑えた。
市場予想を上回る経済指標の発表が相次ぎ、S&P500種株価指数は昨年10月6日以来の高値で終えた。
朝方発表された7月の耐久財受注額は前月比4.9%増。民間設備投資の先行指標とされる国防・航空機を除く資本財は0.3%減ったが、6月分が大幅に上方修正された。7月の新築住宅販売件数は年率換算43万3000戸と市場予想(39万戸前後)を大幅に上回った。前月比では6月から 9.6%増加、4カ月連続で増加した。住宅市場底入れを好感して住宅株が買われたほか、ホームセンター大手のホーム・デポなどに買いが入った。
ただダウ平均は前日まで6日続伸し、昨年11月以来の高値圏。このところの上げが目立っていた建設機械大手キャタピラーなどに利益確定売りが出た。相場は方向感に欠け、前日終値を挟んで狭い範囲でもみ合う場面が目立った。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約11億6千万株(速報)。ナスダック市場は約19億9千万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全10業種)では、「通信サービス」と「エネルギー」など5業種が上昇した一方、「一般産業」「素材」などが下げた。
住宅建設大手のホブナニアン・エンタープライゼズが大幅高。DRホートン、レナーにも買いが膨らんだ。米調査会社ガートナーが2009年の世界の半導体売り上げ見通しを上方修正したことを受け、インテルやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が上げた。
一方、アナリストが投資判断を引き下げた飲食チェーンのバーガー・キング・ホールディングスが下落。警備関連部門の売却先を探していると報じられたゼネラル・エレクトリック(GE)も安い。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9543.52 前日比:4.23
始値:9538.61 高値:9582.97 安値:9485.78
年初来高値:9620.00 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2024.43 前日比:0.20
始値:2021.30 高値:2034.31 安値:2013.52
年初来高値:2040.59 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1028.12 前日比:0.12
始値:1027.35 高値:1032.47 安値:1021.57
年初来高値:1037.75 年初来安値:666.79
米30年国債 4.197% 米10年国債 3.438%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 10640 (±0) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 10615 (‐25) 大証終値比
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