19日の米国株式市場は続伸。ダウ工業株30種平均は前日比61ドル22セント高の9279ドル16セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は13.32ポイント高の1969.24で終えた。原油先物相場が大幅高となったことが石油株などの買いにつながり、株価指数を押し上げた。
中国・上海株が急落した流れが欧米市場にも波及し、ダウ平均は寄り付き直後に一時90ドル近く下げた。ただ、米エネルギー省発表の週間石油在庫統計で、原油在庫が市場予想に反して減少していたことが明らかになると、需給の引き締まりの思惑から原油先物が大幅に上昇した。株式市場ではエクソンモービルやシェブロンなどに買いが入った。
薬品販売に係る特許権侵害の訴訟で勝訴したと発表した米メルクが買われるなど、ヘルスケア株も全般に上昇した。時価総額が大きく、株価指数に与える影響も大きいエネルギーやヘルスケアの関連株が相場をけん引し、ダウ平均は上げ幅が90ドル超に達する場面もあった。
S&P500種株価指数は6.79ポイント高の996.46で終えた。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「エネルギー」「ヘルスケア」など8業種が上昇。「一般産業」と「金融」の2業種が小幅安。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約19億2000万株(同)だった。
メルクは2.5%高でダウ構成企業の上昇率首位だった。エクソンとシェブロンはそれぞれ2%前後の上昇。デュポンやスリーエム、ダウ・ケミカルが高い。アナリストの投資判断引き上げを受け、米衣料品販売のアン・テイラーが大幅高。
半面、アナリストが投資判断を引き下げた非鉄大手アルコアは売られた。朝方発表の5−7月期決算は市場予想を上回ったものの、2009年10月期通期の売上高見通しを下方修正した農機大手ディアが下げた。バンク・オブ・アメリカとJPモルガン・チェースは小幅安。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9279.16 前日比:61.22
始値:9208.68 高値:9313.09 安値:9131.94
年初来高値:9424.11 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1969.24 前日比:13.32
始値:1933.39 高値:1972.32 安値:1931.91
年初来高値:2015.59 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:996.46 前日比:6.79
始値:986.88 高値:999.61 安値:980.62
年初来高値:1018.00 年初来安値:666.79
米30年国債 4.290% 米10年国債 3.455%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 10290 (+80) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 10265 (+55) 大証終値比
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