24日の米国株式相場は大幅続伸。ダウ工業株30種平均は前週末比396ドル97セント高の8443ドル39セントで終えた。ナスダック総合株価指数は同 87.67ポイント高の1472.02で終えた。米政府が米銀大手シティグループに対して不良資産の損失の一部保証や追加の資本注入を発表したことを好感し、金融株を中心に買いが膨らんだ。
23日に米政府がシティが抱える不良資産に損失が発生した場合、大半を政府が埋め合わせることを保証したほか、200億ドルの追加の資本注入も発表した。シティ株は足元で経営不安から急落していたが、公的資金注入による経営持ち直し期待から買い戻しが膨らんだ。金融株全般の買いが相場を押し上げたほか、幅広い銘柄に買いが入った。
オバマ次期米大統領が経済閣僚を発表したほか、追加の景気対策を早期にまとめる姿勢を示した。ただ、閣僚はほぼ予想通りだったうえ、対策の詳細は明らかにされなかったため、相場の反応は限られた。10月の中古住宅販売件数は2カ月ぶりに減少したが、シティ救済策を手掛かりとした買いの勢いが強く住宅市場の低迷を背景とした売りは目立たなかった。
業種別S&P500種株価指数では全十種が上昇。「金融」が19%高。ダウ平均は構成する全30銘柄のうち、小売り大手ウォルマート・ストアーズを除く29銘柄が上げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約20億4000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約25億6000万株だった。
シティは58%急騰。バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースもともに20%超急伸。モルガン・スタンレーなど証券株も買われた。自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)にも買い戻しが入り、17%高で終えた。住宅株のDRホートンやトール・ブラザーズも急伸。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8443.39 前日比:396.97
始値:8048.09 高値:8599.02 安値:8048.09
年初来高値:13279.54 年初来安値:7449.38
ナスダック総合指数
終値:1472.02 前日比:87.67
始値:1408.75 高値:1480.41 安値:1384.35
年初来高値:2661.50 年初来安値:1295.48
S&P総合500種指数
終値:851.81 前日比:51.78
始値:801.20 高値:865.60 安値:801.20
年初来高値:1471.77 年初来安値:741.02
米30年国債 3.78% 米10年国債 3.324%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(24日)
DEC08
O 7790(Globex 合算)
H 8650
L 7765
C 8470 大証比+520(イブニング比+580)
Vol 16655
PR