18日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに急反落。前週末比180ドル51セント安の1万1479ドル39セントで終えた。ナスダック総合株価指数は続落し同35.54ポイント安の2416.98で終えた。米政府系金融公社に関する報道を受けて、金融システムへの不安が改めて強まり金融株を中心に売りが優勢となった。
　米投資情報紙バロンズが「米政府が米連邦住宅貸付抵当公社（フレディマック）と米連邦住宅抵当公社（ファニーメイ）に対して資金を注入する可能性が高まっている」と報じた。株式保有リスクが意識され、両社株が急落した。米金融機関の財務や資金繰りへの不安も誘い、金融株全般に売りが優勢となった。

　原油先物相場が下落し、エクソンモービルなど石油株が売られた。足元で原油価格下落による消費押し上げ期待などから底堅く推移していたウォルマート・ストアーズやＪＣペニーなどの小売り株の一角にも売りが出た。
　業種別Ｓ＆Ｐ500種株価指数では全十種のうち、「金融」「消費循環」など九種が下落。「公益」が上昇した。ダウ平均構成銘柄は30銘柄のすべてが下落した。
　ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）の売買高は（速報）で約9億8000万株。ナスダック市場（速報）は約16億9000万株だった。
　フレディマックとファニーメイはともに20％超下落。6―8月期に損失計上するとの見方を米紙が紹介したリーマン・ブラザーズが7％安。アメリカン・インターナショナル・グループ（ＡＩＧ）やシティグループなどが安い。新たな販売促進策を始めると伝わったゼネラル・モーターズ（ＧＭ）は7％下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率首位。
　三菱ＵＦＪがユニオンバンカル・コーポレーション（ＵＮＢＣ）の完全子会社化に向けた株式公開買い付け（ＴＯＢ）価格の引き上げを発表。ＵＮＢＣが約12％上昇し、三菱ＵＦＪの米預託証券（ＡＤＲ）も上げた。決算が市場予想を上回ったホームセンター大手のロウズは小幅高。

ダウ工業株30種（ドル）
終値：11479.39 前日比：-180.51
始値：11659.65 高値：11690.43 安値：11434.12
年初来高値：13279.54 年初来安値：10827.71

ナスダック総合指数
終値：2416.98 前日比：-35.54
始値：2455.07 高値：2456.96 安値：2404.41
年初来高値：2661.50 年初来安値：2155.42

Ｓ＆Ｐ総合500種指数
終値：1278.60 前日比：-19.60
始値：1298.14 高値：1300.22 安値：1274.51
年初来高値：1471.77 年初来安値：1200.44

米30年国債 4.434％ 米10年国債 3.81％

「シカゴ日経平均先物（ＣＭＥ）」（18日）
SEP08
Ｏ 13125（Globex　合算）
Ｈ 13185
Ｌ 12930
Ｃ 12995 大証比-175（イブニング比-115）
Vol 12976