24日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は急反落。前日比312ドル30セント安の8378ドル95セントと2003年4月25日以来の安値で終えた。ナスダック総合株価指数は4日続落し同51.88ポイント安の1552.03と2003年5月23日以来の安値で終えた。世界的な景気悪化懸念の強まりなどから売りが優勢となった。
世界的に景気悪化が進むことや、金融市場の混乱が続くことへの不安から、アジアや欧州の株式相場が軒並み大幅安となった。市場心理を一段と冷やし、米国でも投資家のリスク資産回避の動きが強まった。ダウ平均は朝方に約500ドル安となる場面があった。
しかし、売り一巡後は買いも入り、主な株価指数はやや下げ幅を縮めた。海外の相場急落を受けて、通常取引開始にかけての米株市場では下げ幅が非常に大きくなるとの警戒が強かったというが、市場の一部では朝方の下げはむしろ小さかったと受け止められ、買い戻しにつながったとの指摘があった。
9月の中古住宅販売件数は前月比増加し、市場予想を上回った。ただ、差し押さえ物件の増加などで住宅の中間価格が低下しており、相場の反応は目立たなかった。
S&P500種株価指数は876.77と2003年4月11日以来の安値で終えた。業種別S&P500種株価指数では全十種が下落。4%下落した「一般産業」「消費循環」などの弱さが目立った。ダウ平均構成銘柄は全30銘柄が下げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約15億8000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約26億8000万株だった。
バンク・オブ・アメリカが8%下落し、ダウ平均構成銘柄で下落率首位。シティグループも7%安。地銀大手ナショナル・シティが25%の急落。同業大手PNCが公的資金を活用し買収することで合意したと発表した。前日夕に決算と併せて業績見通しを引き下げたマイクロソフトも売られた。
一方、金先物相場が上昇し、ニューモント・マイニングなど金鉱株が堅調。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8378.95 前日比:‐312.30
始値:8683.21 高値:8795.99 安値:8187.48
年初来高値:13279.54 年初来安値:7882.51
ナスダック総合指数
終値:1552.03 前日比:‐51.88
始値:1493.00 高値:1603.91 安値:1493.00
年初来高値:2661.50 年初来安値:1493.00
S&P総合500種指数
終値:876.77 前日比:‐31.34
始値:895.22 高値:908.11 安値:852.85
年初来高値:1471.77 年初来安値:839.80
米30年国債 4.069% 米10年国債 3.686%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(24日)
DEC08
O 8480(Globex 合算)
H 8480
L 7460
C 7550 大証比-70(イブニング比+250)
Vol 19241
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