5日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は急反落。前日比486ドル01セント安の9139ドル27セントで終えた。ナスダック総合株価指数は7日ぶりに反落し、同98.48ポイント安の1681.64で終えた。4日の米大統領選を終えて、米景気の先行き不透明感が改めて意識され売りが優勢となった。
4日に投開票された米大統領選では民主党のオバマ上院議員が当選した。大統領選を受けて政策運営上の不透明要因が後退するとの期待などから前日に相場が大幅高となっていたため、利益確定売りが出た。
民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した10月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)が市場予想以上に減った。10月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数で総合指数は市場予想以上に低下した。米景気懸念が改めて強まり売りが出た。引け前に金融株を中心に売りが膨らみ、相場は下げ幅を広げた。主な株価指数はこの日の安値圏で終えた。
業種別S&P500種株価指数では全十種が下落。「金融」が9%安、「通信サービス」が7%安と下げが大きかった。ダウ平均構成銘柄は全30銘柄が下げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億1000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約21億9000万株だった。
シティ・グループが14%、バンク・オブ・アメリカが11%それぞれ下落した。決算と併せて鉄鋼の世界生産量を大幅に減らすとの見通しを発表したルクセンブルグの鉄鋼世界最大手アルセロール・ミタルは22%急落。同業のUSスチールも安い。ストライキの影響で新中型旅客機の生産が一段と遅れると伝わったボーイングも7%安。
一方、グーグルがネット広告事業での提携を断念すると発表したヤフーが4%上昇。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9139.27 前日比:-486.01
始値:9616.60 高値:9616.60 安値:9111.47
年初来高値:13279.54 年初来安値:7882.51
ナスダック総合指数
終値:1681.64 前日比:-98.48
始値:1759.68 高値:1764.43 安値:1679.19
年初来高値:2661.50 年初来安値:1493.00
S&P総合500種指数
終値:952.77 前日比:-52.98
始値:1001.84 高値:1001.84 安値:949.86
年初来高値:1471.77 年初来安値:839.80
米30年国債 4.175% 米10年国債 3.702%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(5日)
DEC08
O 9595(Globex 合算)
H 9640
L 9105
C 9155 大証比-365(イブニング比-175)
Vol 15258
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