4日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は急反発。前日比305ドル45セント高の9625ドル28セントと、10月6日以来ほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日続伸し、終値は53.79ポイント高の1780.12だった。6日続伸は昨年12月18−26日(6日続伸)以来の記録。世界的な株高やこの日投票日を迎えた米大統領選挙を受け、政策運営上の不透明要因が後退することへの期待感から買いが優勢になった。
オーストラリア準備銀行が4日、政策金利を0.75%引き下げを決めたと発表。6日には英中銀イングランド銀行や欧州中央銀行(ECB)も大幅利下げが予想されており、欧州株式相場は軒並み大幅高となった。日本株も急伸し、世界的な株高の流れを米国も引き継いだ。短期金融市場の落ち着きも支援材料になった。
新しい米大統領の決定後に景気対策の検討が本格化すると見られ、金融市場の安定化に向けた政策が進展するとの期待も買いを誘った。米メディアが、米財務省は銀行や保険会社以外の金融機関にも資本注入を検討していると報じたことも支援材料。ダウ平均は上げ幅が330ドルを超える場面もあった。
S&P500種株価指数は39.45ポイント高の1005.75で終えた。1000の大台を回復し、10月6日以来の高値で終えた。業種別S&P500種株価指数は全十業種が上昇。「エネルギー」が6%超上げて上昇率首位だった。フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は4.5%高となった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億株(速報値)、ナスダック市場は約23億2000万株(同)。
米財務省による資本注入先の候補として取り上げられた金融関連会社を抱えるゼネラル・エレクトリック(GE)が約8%高。同じく金融サービス会社のCITグループが36%急伸。原油先物相場の上昇を受けシェブロンやエクソンモービルが高い。前日夕に業績見通しを大きく下方修正した半面、コスト削減努力などで粗利益率は高水準を維持するとの見通しを示した半導体マーベル・テクノロジー・グループが上昇。
半面、朝方発表の決算で一株利益が予想以下だった食品大手ディーン・フーズが急落。ダウ銘柄ではヒューレット・パッカード(HP)のみ下げた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9625.28 前日比:305.45
始値:9323.89 高値:9653.95 安値:9323.89
年初来高値:13279.54 年初来安値:7882.51
ナスダック総合指数
終値:1780.12 前日比:53.79
始値:1762.27 高値:1785.84 安値:1739.81
年初来高値:2661.50 年初来安値:1493.00
S&P総合500種指数
終値:1005.75 前日比:39.45
始値:971.31 高値:1007.51 安値:971.31
年初来高値:1471.77 年初来安値:839.80
米30年国債 4.192% 米10年国債 3.725%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(4日)
DEC08
O 9205(Globex 合算)
H 9730
L 9195
C 9585 大証比+485(イブニング比+345)
Vol 14648
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