22日の米国株式相場は反落。ダウ工業株30種平均は前日比105ドル30セント安の8122ドル80セントで終えた。ナスダック総合株価指数は同 41.58ポイント安の1465.49で終えた。マイクロソフトや地銀大手の決算発表を受けて、ハイテクや金融株を中心に売りが出た。
　マイクロソフトが市場予想を下回る2008年10−12月期決算や大幅な人員削減策を発表した。携帯電話大手ノキアが業界全体の販売台数見通しを引き下げた。両社株が急落したほか、業績への懸念からハイテク株に売りが広がった。

　地銀大手のフィフス・サード・バンコープやサントラスト・バンクスが発表した決算で最終損益が赤字となった。金融機関の業績や財務悪化に対する懸念を誘い、金融株が大幅安となった。週間の新規失業保険申請件数や昨年12月の住宅着工件数が悪化し、景気悪化が進んでいることが改めて意識されたことも重しとなった。ダウ平均は昼ごろに270ドル安まで下げた。
　しかし、ダウ平均が心理的節目の8000ドルに近づくと値ごろ感からの買いが入るといい、午後に相場は下げ渋った。
　業種別Ｓ＆Ｐ500種株価指数では全十種のうち、「ヘルスケア」を除く九種が下落。5.9％安となった「金融」の下げが目立った。ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）の売買高は約15億6000万株（速報値）、ナスダック市場（同）は約23億2000万株だった。
　フィフス・サードは28％の急落。1日に買収が完了した元メリルリンチの最高経営責任者（ＣＥＯ）のセイン氏の退任を発表した米銀大手バンク・オブ・アメリカは14.5％下落。保険大手ハートフォード・ファイナンシャル・サービシズも約10％下げた。
　マイクロソフトが12％急落。ノキアの米預託証券（ＡＤＲ）は10％安。赤字決算を発表したハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）のシーゲート・テクノロジーが24％の急落。前日夕に一部工場の閉鎖などを発表した半導体大手のインテルも安い。
　一方、決算が市場予想を上回ったアップルが6.7％の大幅高。

ダウ工業株30種（ドル）
終値：8122.80 前日比：-105.30
始値：8224.43 高値：8224.83 安値：7957.14
年初来高値：9088.06 年初来安値：7936.19

ナスダック総合指数
終値：1465.49 前日比：-41.58
始値：1469.04 高値：1492.43 安値：1444.20
年初来高値：1665.56 年初来安値：1440.86

Ｓ＆Ｐ総合500種指数
終値：827.50 前日比：-12.74
始値：839.74 高値：839.74 安値：811.29
年初来高値：943.85 年初来安値：804.30

米30年国債 3.262％ 米10年国債 2.594％

「シカゴ日経平均先物（ＣＭＥ）」（22日）
MAR09
Ｏ 8160（ドル建て）
Ｈ 8185
Ｌ 7785
Ｃ 7965 大証比-65（イブニング比+5）
Vol 15958

Ｏ 8045（円建て）
Ｈ 8085
Ｌ 7700
Ｃ 7870 大証比-160（イブニング比-90）
Vol 19493