23日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は続落。前日比45ドル24セント安の8077ドル56セントで終えた。ゼネラル・エレクトリック(GE)が大幅な減益決算を発表したことなどから、企業業績への懸念が強まり売りが優勢となった。一方、インターネット検索大手グーグルが前日夕に予想を上回る決算を発表したためハイテク株には買いが目立ち、ナスダック総合株価指数は反発。11.80ポイント高の1477.29で終えた。
GEは10%超下落し、過去1年(52週)の安値を更新。ダウ平均構成銘柄で下落率首位だった。建設機械大手キャタピラーも軟調。同業のコマツが業績見通しの下方修正を発表したことなどを背景に、26日発表の決算の内容が悪化するとの思惑が出た。ダウ平均は一時8000ドルを割り込んだ。
ただ下値は限られた。ダウ平均の8000ドル割れで値ごろ感の買いが入ったほか、オバマ政権の景気・金融支援策への期待などから金融株が総じて堅調だった。原油や金先物相場の大幅上昇を受け、資源関連株に買いが入ったことも相場を支えた。ダウ平均は上げに転じる場面もあった。
S&P500種株価指数は4.45ポイント高の831.95。業種別S&P500種株価指数(全十業種)は「一般産業」や「消費安定」など三業種が下げ、「金融」や「エネルギー」など七業種が上昇した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約14億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約21億6000万株(同)だった。
決算と併せて発表した一株利益見通しが市場予想を下回った複写機大手ゼロックスは7%超下落。前日夕発表の決算が大幅な赤字となったクレジットカード大手のキャピタル・ワン・ファイナンシャルが大幅安だった。
一方、シティグループは11%超上昇。製薬大手ワイスの買収を検討していると米ウォールストリート・ジャーナル紙が伝えた同業大手ファイザーが高い。ワイスは大幅高。前日夕発表の決算で売上高が市場予想を下回った半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は、下落して始まったが上昇して終えた。決算発表などを受け前日に急落していたマイクロソフトが小反発した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8077.56 前日比:-45.24
始値:8108.79 高値:8152.59 安値:7909.03
年初来高値:9088.06 年初来安値:7909.03
ナスダック総合指数
終値:1477.29 前日比:11.80
始値:1441.50 高値:1495.22 安値:1434.21
年初来高値:1665.56 年初来安値:1434.21
S&P総合500種指数
終値:831.95 前日比:4.45
始値:822.16 高値:838.61 安値:806.07
年初来高値:943.85 年初来安値:804.30
米30年国債 3.321% 米10年国債 2.617%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(23日)
MAR09
O 7760(ドル建て)
H 7930
L 7620
C 7840 大証比+110(イブニング比+280)
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H 7830
L 7525
C 7745 大証比+15(イブニング比+185)
Vol 14883
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