15日の米国株式相場は反落。ダウ工業株30種平均は前週末比65ドル15セント安の8564ドル53セントで終えた。ナスダック総合株価指数は同 32.38ポイント安の1508.34で終えた。アナリストが投資判断を引き下げた米銀大手JPモルガン・チェースなど金融株を中心に売りが出て、相場の重しとなった。
JPモルガンが大幅安で推移し、ほかの金融株にも売りが波及した。16日以降に米証券大手のゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが9−11月期決算を発表するのを前に、金融機関の業績が一段と悪化するとの思惑を誘ったという。
アナリストが投資判断を引き下げたアップルなどハイテク株の一角も軟調だった。12月のニューヨーク連銀景気指数や11月の鉱工業生産が低下し、ともに市場予想並みだったものの、景気悪化が改めて確認されたことが売りを後押ししたとの指摘もあった。ダウ平均は一時160ドル安まで下げる場面があった。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて様子見気分が強く、総じて動意に乏しかった。米連邦準備理事会(FRB)は今回のFOMCで 0.5%前後の利下げ決定が見込まれている。追加の市場安定化策などが発表されるかどうかを見極めたいとする市場参加者が多かった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億1000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約16億8000万株だった。業種別S&P500種株価指数では全十種が下落。「金融」が4%安、「通信」が3%安と下げが大きかった。
JPモルガンは7.5%の急落。米銀大手のバンク・オブ・アメリカやクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレスも大幅安。アップルは3.6%下落。全米住宅建設業協会(NAHB)が発表した12月の住宅市場指数が過去最低となり、レナーやDRホートンなど住宅関連株がほぼ全面安。
一方、2008年12月期通期の利益見通しを据え置いた航空電子部品大手のハネウエルが6%急伸。自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は3%超上げた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8564.53 前日比:-65.15
始値:8628.81 高値:8676.28 安値:8469.03
年初来高値:13279.54 年初来安値:7449.38
ナスダック総合指数
終値:1508.34 前日比:-32.38
始値:1542.81 高値:1544.16 安値:1491.40
年初来高値:2661.50 年初来安値:1295.48
S&P総合500種指数
終値:868.57 前日比:-11.16
始値:881.07 高値:884.63 安値:857.72
年初来高値:1471.77 年初来安値:741.02
米30年国債 2.956% 米10年国債 2.509%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(15日)
MAR09
O 8780(Globex 合算)
H 8795
L 8580
C 8770 大証比+140(イブニング比+190)
Vol 8730
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