12日の米国株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前日比64ドル59セント高の8629ドル68セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同32.84ポイント高の1540.72で終えた。米政府による自動車大手救済期待などを手掛かりに買いが入った。
前日に米上院で自動車大手救済をめぐる民主・共和両党の協議が決裂した。経営破綻や米景気への悪影響が意識され、米株は大幅安で始まった。売りが一巡すると買い戻しが入った。朝方、政府が金融安定化法に基づいた経営支援を検討すると明らかにしたことを好感し、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーターを含め幅広い銘柄に買い戻しが入った。ただ、たとえ金融安定化法による支援が実現したとしても一時的な措置で、自動車大手をめぐる不透明感は根強い。日中は前日終値を挟んで不安定な値動きが目立った。
朝方、人員削減計画を発表した半導体のフェアチャイルド・セミコンダクターが大幅高となるなど半導体株が堅調。フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は4.7%上げた。インテルやグーグル、アップルなど大型ハイテク株には値ごろ感からの買いも入った。
朝方発表された11月の小売売上高は減少が続いたものの、市場予想ほどには落ちこまなかった。卸売物価指数(PPI)は前月比2.2%下落したが、エネルギー・食品を除くコア指数は小幅上昇。経済指標は強弱まちまちで、これを手掛かりとした売買は限られた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約14億3000万株(速報)。ナスダック市場は約19億株(同)。業種別S&P500種株価指数(全十業種)では、「情報技術(IT)」を筆頭に九業種が上昇した。
フォードは上げに転じて終えた。四半期配当を増額すると発表した通信大手AT&Tが高い。前日夕、大規模な人員削減を発表した銀行大手バンク・オブ・アメリカは小高く終えた。
昼過ぎに大幅な追加減産を発表したGMは4%安。自動車部品のリアーやアメリカン・アクセル・アンド・マニュファクチャリングも安い。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8629.68 前日比:64.59
始値:8563.10 高値:8682.57 安値:8347.81
年初来高値:13279.54 年初来安値:7449.38
ナスダック総合指数
終値:1540.72 前日比:32.84
始値:1477.30 高値:1542.79 安値:1477.30
年初来高値:2661.50 年初来安値:1295.48
S&P総合500種指数
終値:879.73 前日比:6.14
始値:871.79 高値:883.24 安値:851.35
年初来高値:1471.77 年初来安値:741.02
米30年国債 3.044% 米10年国債 2.57%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(12日)
MAR09
O 8610(Globex 合算)
H 8785
L 8340
C 8715 大証比+425(イブニング比+455)
Vol 14726
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