12日の米国株式相場は急伸。ダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比239ドル66セント高の7170ドル06セントと2月26日以来の高値で終えた。 3日続伸は1月下旬以来の記録。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸。54.46ポイント高の1426.10と2月24日以来の高値で終えた。小売売上高が市場予想を上回ったうえ、好材料と受け止められた一部銘柄が大きく買われ、株価指数を押し上げた。
2月の小売売上高は前月比0.1%減と2カ月ぶりマイナスとなった。ただ、市場予想は上回り、前月分は上方修正された。さらに米格付け会社が1段階の格下げを発表したゼネラル・エレクトリック(GE)が、悪材料出尽くし感や一部懸念したほど格下げ幅が大きくなかったとして急伸。短期筋を中心に買い戻しや値ごろ感の買いを入れる動きが広がった。
バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のルイス最高経営責任者(CEO)が、収益力の強さを示すとともに追加の公的資金注入に否定的な見解を述べたと伝わった。過度の業績懸念後退観測が意識される中、この日も金融株への買いが続いた。ダウ平均は午後にかけてじりじりと上げ幅を拡大した。上げ幅が250ドルを超える場面もあった。
S&P500種株価指数は29.38ポイント高の750.74で終え、約2週間ぶりの高値を付けた。業種別S&P500種株価指数は「金融」の上昇率が二ケタに達するなど全十業種が上げた。フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は4%弱上げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約18億株(速報値)、ナスダック市場は約24億6000万株(同)だった。
バンカメが20%近い上昇。GEも二ケタの上昇率だった。リストラ効果で政府に求めていた3月末までの運転資金が不要になったと発表したゼネラル・モーターズ(GM)も大幅高。アナリストが業績予想を引き下げたアメリカン・エキスプレス(アメックス)は売り先行で始まったが、大幅上昇に転じて終えた。
半面、アナリストが業績予想を大きく引き下げたUSスチールやAKスチールなど鉄鋼株の一角が売られた。マイクロソフトも軟調。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:7170.06 前日比:239.66
始値:6932.39 高値:7184.71 安値:6872.25
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1426.10 前日比:54.46
始値:1367.33 高値:1427.45 安値:1355.21
年初来高値:1665.56 年初来安値:1265.62
S&P総合500種指数
終値:750.74 前日比:29.38
始値:720.89 高値:752.63 安値:714.76
年初来高値:943.85 年初来安値:666.79
米30年国債 3.611% 米10年国債 2.854%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(12日)
JUN09
O 7410(ドル建て)
H 7515
L 7190
C 7500 大証比+410(イブニング比+380)
Vol 20485
O 7115(円建て)
H 7415
L 7075
C 7415 大証比+325(イブニング比+295)
Vol 38443
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