13日の米国株式相場は4日続伸。ダウ工業株30種平均は前日比53ドル92セント高の7223ドル98セントと、2月25日以来の高値で終えた。ダウ平均が4日続伸するのは昨年11月下旬以来。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は5.40ポイント高の1431.50と、2月24日以来の高値で終了した。金融不安がやや後退したと受け止められ上昇が続いた前日までの流れを引き継いだ。
今週は米銀大手の首脳が今年に入ってからの収益力の強さを示したことに加え、株価対策として空売り規制が再導入されるとの期待感が広がったことから投資家の心理が改善し、株価は急伸。この日も大手銀行株の一角が買われた。アナリストが投資判断を引き上げたメルクが大幅高となったほか、ヘルスケア株がつれ高し、ダウ平均を押し上げた。
3月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)速報値は、前月の確報値から改善し、市場予想も上回った。消費者心理に底入れの兆しが出てきたとの見方につながったことも、相場を支えた。前日までの急伸を受け短期的な過熱感から利益確定売りに押される場面も見られたが、相場の地合いは強く、売り一巡後は再び買いが優勢となり、この日の高値圏で終えた。
S&P500種株価指数は5.81ポイント高の756.55で終了した。業種別S&P500種株価指数(全十業種)は「ヘルスケア」や「消費安定」など七業種が上げた。半面、「エネルギー」や「一般産業」が下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約16億1000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億6000万株(同)。
シティグループやJPモルガン・チェースが堅調。自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は約25%高と急伸。前日、リストラ進展に伴い政府に要請していた3月末までの追加融資は必要ないと発表したことが引き続き好感された。メルクは約13%高。同業のファイザーも買われた。アナリストが投資判断を引き上げた携帯情報端末(PDA)大手のパームは大幅高。
一方、アルコアが4%下落。ユナイテッド・テクノロジーズ、マイクロソフトも売りが優勢だった。バンク・オブ・アメリカは5営業日ぶりに小反落。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:7223.98 前日比:53.92
始値:7167.35 高値:7242.62 安値:7105.86
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1431.50 前日比:5.40
始値:1430.94 高値:1433.97 安値:1408.29
年初来高値:1665.56 年初来安値:1265.62
S&P総合500種指数
終値:756.55 前日比:5.81
始値:751.97 高値:758.29 安値:742.46
年初来高値:943.85 年初来安値:666.79
米30年国債 3.673% 米10年国債 2.89%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(13日)
JUN09
O 7520(ドル建て)
H 7755
L 7520
C 7700 大証比+190(イブニング比+90)
Vol 13326
O 7430(円建て)
H 7665
L 7370
C 7605 大証比+95(イブニング比-5)
Vol 16632
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