20日の米国株式相場は急反発。ダウ工業株30種平均は前週末比413ドル21セント高の9265ドル43セントで終えた。ナスダック総合株価指数は同 58.74ポイント高の1770.03で終えた。金融市場の落ち着きや、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が議会に追加の景気刺激策の検討を促す発言をしたことを好感した買いが入った。
前週末にオランダの金融大手INGが公的資金を受け入れ自己資本を増強すると発表した。欧米政府などの金融安定化策を受けて短期金融市場が前週から落ち着きつつある。世界的な金融市場の混乱が収拾されるとの期待が広がり、朝方から買いが優勢だった。
バーナンキFRB議長が下院での証言で「議会が財政出動を考えているのは適切なこと」と述べたと伝わった。追加の景気刺激策が実行されれば、米景気を下支えするとの見方から幅広い銘柄に買いが入った。ダウ平均は引け前に上げ幅を広げ、この日の高値圏で終えた。
業種別S&P500種株価指数では全十種が上昇。「エネルギー」や「素材」、「公益」の上げが目立った。一方、「金融」が上昇率最下位となった。ダウ平均構成銘柄は全30銘柄が上昇した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億2000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約20億3000万株だった。
INGの米預託証券(ADR)は21%上昇。7−9月期決算が市場予想を上回った石油サービス大手のハリバートンが14%急伸。エクソンモービルやシェブロンも10%超上げた。決算で売上高が予想以上となったスウェーデンの通信機器大手エリクソンの米預託証券(ADR)は16%上昇。同業のモトローラも急伸。アナリストが投資判断を引き上げたシスコシステムズは6%高。
一方、アナリストが目標株価や投資判断を引き下げた生命保険大手のプルデンシャル・ファイナンシャルが下落。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9265.43 前日比:413.21
始値:8852.30 高値:9266.63 安値:8852.22
年初来高値:13279.54 年初来安値:7882.51
ナスダック総合指数
終値:1770.03 前日比:58.74
始値:1736.59 高値:1770.05 安値:1698.01
年初来高値:2661.50 年初来安値:1542.45
S&P総合500種指数
終値:985.40 前日比:44.85
始値:943.51 高値:985.40 安値:943.51
年初来高値:1471.77 年初来安値:839.80
米30年国債 4.255% 米10年国債 3.842%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(20日)
DEC08
O 9100(Globex 合算)
H 9405
L 8970
C 9395 大証比+305(イブニング比+345)
Vol 13444
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