2日の米国株式相場は大幅反発。ダウ工業株30種平均は前日比270ドルちょうど高い8419ドル9セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同51.73ポイント高の1449.80で終えた。前日急落した後で、自律反発狙いの買いが優勢だった。
前日ダウ平均が679ドル下げた後とあって、反動からの買いが先行した。朝方、ゼネラル・エレクトリック(GE)が明らかにした10−12月期の一株利益が市場予想とほぼ一致。GE株が堅調となり相場を支えた。政府の追加支援確保のため、議会に追加リストラを含む再建計画を提出する予定となっていたゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターなどの自動車大手にも買いが入った。他社に先駆けて午前中にフォードが最大90億ドルの融資枠を求め、 2011年までに黒字化を目指す計画を議会に提出。フォードが上げ幅を広げ、相場全体も上昇基調を強めた。
GMが発表した11月の新車販売台数が41%減と大きく落ち込むと、米景気悪化が改めて意識されたとみえ、ダウ平均は前日終値近辺まで水準を切り下げる場面があった。ただ再び値ごろ感からの買いが膨らみ、取引終了間際に相場は上げ幅を広げた。加えて、GMが追加で120億ドルのつなぎ融資を要求する再建計画を議会に提出したと発表。政府による金融支援実現期待からの買いも入ったもよう。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約16億1000万株(速報)。ナスダック市場は約21億2000万株(同)。業種別S&P500種株価指数では「金融」や「一般産業」などを筆頭に全十業種が上昇。
GEが14%上昇。GM、フォードは6%高で終えた。合併に伴う人員削減の可能性が報じられたJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカも高い。タイムワーナー傘下のインターネット企業AOLの前最高経営責任者(CEO)が会社購入に意欲を示したと伝わったヤフーも大幅高だった。赤字決算とともに自社株買い計画を明らかにした小売り大手シアーズ・ホールディングスも大きく上げた。
一方、2日付のウォールストリート・ジャーナル紙が9―11月の最終赤字の可能性を報じたゴールドマン・サックス(GS)は下落。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8419.09 前日比:270.00
始値:8153.75 高値:8437.17 安値:8143.51
年初来高値:13279.54 年初来安値:7449.38
ナスダック総合指数
終値:1449.80 前日比:51.73
始値:1424.28 高値:1450.83 安値:1399.88
年初来高値:2661.50 年初来安値:1295.48
S&P総合500種指数
終値:848.81 前日比:32.60
始値:817.94 高値:850.54 安値:817.94
年初来高値:1471.77 年初来安値:741.02
米30年国債 3.174% 米10年国債 2.672%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(2日)
DEC08
O 7875(Globex 合算)
H 8155
L 7815
C 8075 大証比+195(イブニング比+105)
Vol 15979
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