26日の米国株式市場は3日続伸した。ダウ工業株30種平均は前週末比100ドル81セント(1.0%)高の1万0525ドル43セントと、5月17日以来の高値で終えた。6月の米新築住宅販売件数が予想以上に増えたうえ、米貨物大手フェデックスが利益見通しを引き上げたことが好感され、買いが優勢になった。ダウ平均は今年の騰落率がプラスに転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同26.96ポイント(1.2%)高の2296.43と、6月18日以来の水準に上昇して終えた。
6月の米新築住宅販売件数は前月比23.6%増の33万件(年換算)で、31万件程度だった市場予想より多かった。住宅販売の大幅な増加を好感し、住宅大手DRホートンやホームセンター大手ホーム・デポが上昇した。フェデックスは6~8月期と 2011年5月期通期の1株利益見通しを上方修正。フェデックスが5%以上上げたほか、同業のUPSや鉄道大手CSXなど物流株に買いが入った。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が上昇。「一般産業」や「金融」、「消費循環」の上昇が目立った。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約10億2000万株(速報値)、ナスダック市場が21億3000万株(同)だった。
ヘイワード最高経営責任者(CEO)が近く辞任すると報じられた英石油大手BPの米預託証券(ADR)が5%近く上昇し、同業大手による買収の観測が広がっている米製薬大手ジェンザイムが7%を上回る上昇率となった。アナリストの投資判断引き上げが伝わったAT&Tも買われた。
一方、大型汎用機(メーンフレーム)事業について、欧州連合(EU)の欧州委員会がEU競争法(独占禁止法)違反の疑いがあるとして本格調査に入ることを決めたと発表したIBMは売りが先行した後、相場全体の上昇に連れて小高く終えた。ダウ平均構成銘柄ではディスカウントストア大手ウォルマート・ストアーズのみ下げた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10525.43 前日比:100.81
始値:10424.17 高値:10526.79 安値:10414.40
年初来高値:11258.01 年初来安値:9614.32
ナスダック総合指数
終値:2296.43 前日比:26.96
始値:2271.62 高値:2296.43 安値:2262.96
年初来高値:2535.28 年初来安値:2061.14
S&P総合500種指数
終値:1115.01 前日比:12.35
始値:1102.89 高値:1115.01 安値:1101.30
年初来高値:1219.80 年初来安値:1010.91
米30年国債:4.020% 米10年国債:2.996%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 9555 (+65) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 9535 (+45) 大証終値比
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