13日の米国株式相場は4日続伸した。ダウ工業株30種平均は前週末比81ドル36セント(0.8%)高の1万0544ドル13セントと、8月10日以来約1カ月ぶりの高値を更新した。銀行の自己資本に対する新たな国際規制案が一部の予想よりも厳しくないとの見方から、米大手銀行株が軒並み上昇し相場を押し上げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は43.23ポイント(1.9%)高の2285.71と、8月9日以来の高値で終えた。8月の中国の工業生産が市場予想を上回り、中国景気が堅調との受け止めも買いにつながった。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「金融」「IT(情報技術)」など9業種が上昇。一方、「消費安定」のみ下落した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億4000万株(速報値)、ナスダック市場は約19億2000万株(同)だった。
米銀大手JPモルガン・チェースが3%以上上げ、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)も高い。株主配当や自社株買いの原資のため、社債を発行する可能性が伝わったマイクロソフトは5%高と、ダウ平均の構成銘柄で上昇率首位だった。米半導体大手インテルが3%高。多機能情報端末「iPad(アイパッド)」を中国で発売すると発表したアップルが高い。
米情報セキュリティーソフト会社のアークサイトを買収すると発表したパソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)が小高い。アークサイトは急伸した。レンタカー大手のダラー・スリフティー・オートモーティブ・グループに対する買収額を引き上げた同業のハーツ・グローバル・ホールディングスが大幅高。ダラー・スリフティーも高い。
事務機器大手ゼロックスが大幅高。株価の大幅な上昇を見込む市場参加者の見方などを投資情報紙バロンズが紹介した。
一方、ダウ平均の構成銘柄ではマクドナルドや石油大手エクソンモービルなどが下落した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10544.13 前日比:81.36
始値:10458.60 高値:10567.59 安値:10458.60
年初来高値:11258.01 年初来安値:9614.32
ナスダック総合指数
終値:2285.71 前日比:43.23
始値:2263.80 高値:2289.49 安値:2263.69
年初来高値:2535.28 年初来安値:2061.14
S&P総合500種指数
終値:1121.90 前日比:12.35
始値:1113.38 高値:1123.87 安値:1113.38
年初来高値:1219.80 年初来安値:1010.91
米30年国債:3.848% 米10年国債:2.748%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 9335 (+75) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 9295 (+35) 大証終値比
PR