2日の米国株式市場は3営業日ぶりに大幅反発し、ダウ工業株30種平均は前日比225ドル52セント(2.2%)高の1万0249ドル54セントで終えた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数の終値は58.74ポイント(2.6%)高の2281.07だった。4月の米仮契約住宅販売指数が予想以上に上昇したうえ、5月の米新車販売台数が高い伸びとなったことが買いを誘った。
メキシコ湾の原油流出事故の長期化で事業環境が一段と厳しくなるとの見方から前日に大きく下げたエネルギー関連株が2日はひとまず反発したことも、相場の押し上げ要因。大幅な雇用者数の増加が見込まれる5月の米雇用統計の発表を4日に控え、売り方がいったん買い戻しに動いた面もありそうだ。ダウ平均は前日までの2日間合計の下げ幅(234ドル)をほぼ取り戻した。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が上昇。「エネルギー」や「素材」「金融」の上昇が目立った。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約 13億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約21億株(同)だった。
仮契約住宅販売指数の上昇を受け、DRホートンやトール・ブラザーズなど住宅株が高い。5月の新車販売台数が前年同月比2割増えたフォード・モーターが4%近く上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた米銀大手JPモルガン・チェースが堅調だった。
テーマパークの予約が増えているとの経営幹部のコメントが伝わった娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが4%高。高機能携帯電話(スマートフォン)の新規契約者に対し、データ通信の「使い放題料金」を廃止する方針を発表した通信大手AT&Tも買われた。
前日夕に米食品医薬品局(FDA)が骨粗しょう症の治療薬を承認したと発表したバイオ製薬大手アムジェンが11%高と急伸。前日に急落した油田サービス大手ハリバートンが12%高と急反発したほか、同じく前日に急落した英BPの米預託証券(ADR)は3%上昇した。
一方、アナリストが利益見通しを引き下げた家電量販店大手ベスト・バイが下落した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10249.54 前日比:225.52
始値:10025.61 高値:10254.22 安値:10025.61
年初来高値:11258.01 年初来安値:9774.48
ナスダック総合指数
終値:2281.07 前日比:58.74
始値:2234.59 高値:2281.07 安値:2221.07
年初来高値:2535.28 年初来安値:2100.17
S&P総合500種指数
終値:1098.38 前日比:27.67
始値:1073.01 高値:1098.56 安値:1072.03
年初来高値:1219.80 年初来安値:1040.78
米30年国債:4.246% 米10年国債:3.347%
シカゴ日経平均先物6月限(ドル建て)終値 9815 (+205) 大証終値比
シカゴ日経平均先物6月限(円建て)終値 9805 (+195) 大証終値比
PR