13日の米国株式相場は4営業日ぶりに急反発。ダウ工業株30種平均は前日比552ドル59セント高の8835ドル25セント、ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は97.49ポイント高の1596.70で終えた。ダウ平均の上げ幅は過去3番目の大きさ。景気や企業業績への懸念を背景にダウ平均は一時 8000ドルを割り込んだが、下値で値ごろ感などの買いが入り持ち直した。原油先物相場の反発で石油株が急伸したこともあり、ダウ平均はほぼ高値引けとなった。
朝方発表の週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったほか、半導体大手インテルが前日夕に業績予想の下方修正を発表したことが重しとなり、ダウ平均は昼過ぎに8000ドルを割り込んだ。ただ10月10日以来の8000ドル割れの局面で買いが入ったことから相場のムードが好転。原油先物が反発したことでシェブロンやエクソンモービルなど石油・資源株への買いが膨らみ、指数を押し上げた。
S&P500種株価指数は58.99 ポイント高の911.29。業種別S&P500種指数は全十業種が上昇。「エネルギー」や「通信サービス」、「素材」の上げが目立った。一方、「消費安定」や「一般産業」、「情報技術」の上げは相対的に小幅だった。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約19億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約30億4000万株(同)。
シェブロンが10%超上昇し、エクソンモービルが大幅高。建機のキャタピラーの上昇率も二ケタとなった。朝方発表の決算は予想を上回った一方、利益見通しを引き下げたディスカウントストアのウォルマート・ストアーズがしっかり。インテルは売り先行後、相場全体の上昇に連れる形で大幅高で終えた。マイクロソフトやアップルはアナリストが業績見通しを引き下げたが、上昇して終えた。
ダウ平均構成銘柄では自動車のゼネラル・モーターズ(GM)と銀行大手のシティグループの二銘柄が下落。GMはアナリストが投資判断を引き下げている。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8835.25 前日比:552.59
始値:8281.14 高値:8876.59 安値:7965.42
年初来高値:13279.54 年初来安値:7882.51
ナスダック総合指数
終値:1596.70 前日比:97.49
始値:1496.64 高値:1596.70 安値:1428.54
年初来高値:2661.50 年初来安値:1428.54
S&P総合500種指数
終値:911.29 前日比:58.99
始値:853.13 高値:913.01 安値:818.69
年初来高値:1471.77 年初来安値:818.69
米30年国債 4.356% 米10年国債 3.852%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(13日)
DEC08
O 8175(Globex 合算)
H 8900
L 8030
C 8855 大証比+595(イブニング比+545)
Vol 17924
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