22日の米国株式相場は急落。ダウ工業株30種平均は前日比514ドル45セント安の8519ドル21セント、ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は 80.93ポイント安の1615.75で終えた。ナスダック指数は2003年6月25日以来、約5年4カ月ぶりの安値。世界的な景気悪化懸念が強く、石油や素材など資源関連株が需要減の思惑から売られた。航空機のボーイングなど低調な決算を発表した主力企業の株価が大きく下げたことも重しとなった。
ダウ平均は10日に付けた03年4月以来の安値に迫った。ダウ平均の下落幅は史上7位の大きさ。景気不安に加え、外国為替市場でのドルの対ユーロでの急伸を受け商品先物相場が大幅安となったため、資源株が軒並み大幅安。ダウ構成銘柄で石油大手エクソンモービルやシェブロン、非鉄大手アルコアなどが大きく下げた。朝方に予想を下回る決算を発表した通信大手のAT&Tや、大幅な減益決算を発表したボーイングが軟調に推移したことも相場急落につながった。
S&P500種株価指数は58.27ポイント安の896.78で、2003年4月21日以来の安値。業種別S&P500種株価指数は全十業種が下落。「エネルギー」が10%低下したほか、「素材」、「通信サービス」の下落が目立った。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約15億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約26億株(同)。相場の予想変動率を示し、「恐怖指数」と呼ばれる変動性指数(VIX)は一時前日比50%以上高い80台に上昇した。
ダウ銘柄下落率首位のアルコアは13%安。エクソンが9%、ボーイングとAT&Tが7%下げた。減収減益決算を発表した製薬大手メルクがさえない。大幅赤字決算を発表した米銀大手ワコビアが軟調で、サムスン電子が買収提案を撤回した半導体大手サンディスクが急落。予想を上回る決算を発表したマクドナルドも相場全体の下げにつれ安した。
一方、前日夕発表の四半期決算が予想を発表したアップルが堅調。決算が予想にほぼ一致し悪材料出尽くし感が広がったインターネット検索大手ヤフーもしっかり。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8519.21 前日比:-514.45
始値:9027.84 高値:9027.84 安値:8335.30
年初来高値:13279.54 年初来安値:7882.51
ナスダック総合指数
終値:1615.75 前日比:-80.93
始値:1672.74 高値:1678.71 安値:1587.22
年初来高値:2661.50 年初来安値:1542.45
S&P総合500種指数
終値:896.78 前日比:-58.27
始値:951.67 高値:951.67 安値:875.81
年初来高値:1471.77 年初来安値:839.80
米30年国債 4.055% 米10年国債 3.594%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(22日)
DEC08
O 9000(Globex 合算)
H 9000
L 8005
C 8215 大証比-445(イブニング比-295)
Vol 18105
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