26日の米国株式相場で、ダウ工業株30種平均は大幅に4営業日続伸。前日比247ドル14セント高の8726ドル61セントで終えた。10月の米耐久財受注額など経済指標の悪化を受け売りが先行したが、値ごろ感などを背景に買いが優勢になった。前日軟調だったハイテク株が買われたことも相場を押し上げ、ダウ平均は高値引けした。ダウ平均の4日続伸は4月以来、約7カ月ぶり。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、終値は 67.37ポイント高の1532.10。ダウ平均とナスダック指数はともに、ほぼ2週間ぶりの高値で終えた。10月の耐久財受注額が予想以上に減少したほか、個人消費支出や新築住宅販売件数など低調な経済指標が相次ぎ伝わったが、相場の反応は限定的。市場では景気や企業業績の悪材料は相場に織り込まれ、割安感が意識されてきたとの見方があった。
インド・ムンバイでの発砲事件など市場心理を冷やしかねない材料にも買いの勢いは止まらなかった。S&P500種株価指数の終値は30.29ポイント高の887.68。業種別S&P500種株価指数は全十業種が上昇。原油高を背景に「エネルギー」の上昇が目立ったほか、「消費循環」や「通信サービス」などが大きく上昇した。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約14億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約19億7000万株(同)だった。
政府による救済実現の可能性が高まったとするアナリストのリポートが伝わり、自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターが急伸。米銀大手シティグループも大幅高で、23日の救済策発表後から3日続伸している。シティを含めアナリストが業績見通しを引き下げたバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど大手銀行株が高く終えた。
前日軟調だったパソコン大手のヒューレット・パッカードやアップルが大幅に反発。米連邦準備理事会(FRB)による金融対策を好感して前日に買われたDRホートンやKBホームなど住宅株が大幅に続伸した。利益見通しの引き下げを発表した宝飾品大手のティファニーも小高く終えている。ダウ平均構成銘柄ではジョンソン・エンド・ジョンソンとプロクター・アンド・ギャンブルが下げている。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8726.61 前日比:247.14
始値:8464.49 高値:8726.61 安値:8311.17
年初来高値:13279.54 年初来安値:7449.38
ナスダック総合指数
終値:1532.10 前日比:67.37
始値:1443.50 高値:1532.10 安値:1441.21
年初来高値:2661.50 年初来安値:1295.48
S&P総合500種指数
終値:887.68 前日比:30.29
始値:852.90 高値:887.68 安値:841.37
年初来高値:1471.77 年初来安値:741.02
米30年国債 3.523% 米10年国債 2.978%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(26日)
DEC08
O 8235(Globex 合算)
H 8605
L 8085
C 8565 大証比+425(イブニング比+365)
Vol 10886
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