18日の米国株式相場は3営業日ぶりに反発。ダウ工業株30種平均は前日比151ドル17セント高の8424ドル75セント、ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は1.22ポイント高の1483.27で終えた。市場予想を上回る業績を発表したパソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)やホームセンター大手ホーム・デポが買われ、相場を押し上げた。
HPやホーム・デポの業績を手掛かりに、ダウ平均は上げ幅が200ドルを上回る場面もあった。しかしアナリストが厳しい業績見通しを示したシティグループをはじめ、景気・業績不安を背景に金融株が軟調。液晶表示装置(LCD)用ガラス需要の低迷を背景に業績見通しを取り下げたガラス大手コーニングが売られ、ハイテク株の一角も売られた。全米住宅建設業協会(NAHB)の11月の住宅市場指数が過去最低を更新したこともあり、ダウ平均は午後に一時170ドル近く下げた。
S&P500種株価指数は8.37ポイント高の859.12。業種別S&P500種指数は七業種が上昇。「エネルギー」「情報技術」「消費安定」の上昇が目立った。下落したのは「素材」「金融」「通信サービス」。フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は2%弱低下。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約16億株(速報値)、ナスダック市場は約24億株(同)。
HPは14%超上昇。ホーム・デポは3%超上げた。ジェリー・ヤン最高経営責任者(CEO)の辞任が決まったインターネットサービス大手ヤフーが8%超高い。エクソンモービルやシェブロンなど石油株がしっかり。
一方、シティは6%弱下落し、JPモルガン・チェースもさえない。景気不安に加え政府による救済実現が不透明になってきたとの思惑などから、ゼネラル・モーターズ(GM)が軟調だった。マツダ株の一部売却を発表したフォード・モーターがさえない。決算が予想を下回った百貨店のサックスが急落した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8424.75 前日比:151.17
始値:8273.34 高値:8477.95 安値:8105.44
年初来高値:13279.54 年初来安値:7882.51
ナスダック総合指数
終値:1483.27 前日比:1.22
始値:1489.27 高値:1498.42 安値:1429.92
年初来高値:2661.50 年初来安値:1428.54
S&P総合500種指数
終値:859.12 前日比:8.37
始値:852.34 高値:865.90 安値:826.84
年初来高値:1471.77 年初来安値:818.69
米30年国債 4.114% 米10年国債 3.529%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(18日)
DEC08
O 8340(Globex 合算)
H 8520
L 8140
C 8510 大証比+190(イブニング比+320)
Vol 14262
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