20日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は続落。前日比52ドル81セント安の8422ドル04セントで終えた。ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりの反落で、終値は6.70ポイント安の1727.84。前日夕発表の売上高見通しが慎重と受けとめられたパソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)が下落し、相場の重しとなった。金融株が下げに転じたことも足かせだった。
HPは5%強下落し、ダウ平均の構成銘柄で下落率首位。米連邦準備理事会(FRB)が午後に発表した米連邦公開市場委員会(FOMC)の経済予測で、実質成長率見通しが前回1月分から下方修正されたことが売りを誘った面もあった。一方、原油をはじめ商品先物相場が堅調で素材株の一角が買われ、相場を支えた。
前日夕に発表した大規模増資が好感され、米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が一時大幅に上昇。他の金融株もつれ高し、ダウ平均は高く推移する場面があった。ただ主力の金融株は利益確定売りに押される展開。バンカメ以外は軒並み下落に転じ、相場全体が下げて終える一因となった。
S&P500種株価指数は4.66ポイント安の903.47。業種別S&P500種指数は「金融」や「公益」など六業種が下落し、「素材」や「消費安定」など四業種が上昇した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約16億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約22億4000万株(同)。
米銀大手のJPモルガン・チェースやシティグループが下落。資本調達を発表した地銀大手のリージョンズ・フィナンシャルが6%超下げた。クレジットカードの規制強化の動きが重しとなり、アメリカン・エキスプレスやキャピタル・ワン・ファイナンシャルがさえない。ホームセンター大手ホーム・デポの下げも目立った。
一方、朝方発表の四半期決算が市場予想を上回ったディスカウントストア大手ターゲットがしっかり。アナリストの投資判断引き上げが伝わったマクドナルドが上昇。鉄鋼大手のUSスチールや金鉱大手のニューモント・マイニングが買われた。自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は二ケタの上昇率。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8422.04 前日比:-52.81
始値:8471.82 高値:8591.93 安値:8405.47
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1727.84 前日比:-6.70
始値:1743.60 高値:1767.47 安値:1722.32
年初来高値:1773.13 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:903.47 前日比:-4.66
始値:908.62 高値:924.60 安値:901.37
年初来高値:943.85 年初来安値:666.79
米30年国債 4.144% 米10年国債 3.191%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(20日)
JUN09
O 9335(ドル建て)
H 9470
L 9300
C 9320 大証比-10(イブニング比-60)
Vol 13993
O 9340(円建て)
H 9460
L 9295
C 9300 大証比-30(イブニング比-80)
Vol 15938
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