19日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は小反落し、前日比29ドル23セント安の8474ドル85セントで終えた。朝方発表の4月の米住宅着工件数が市場予想を下回り、過去最低水準に減少したことが相場の重しとなった。一方、ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に続伸し、2.18ポイント高の1734.54で終えた。
住宅着工件数の減少に加え、2−4月期決算を発表したホームセンター大手のホーム・デポが大幅安となった。一株利益は市場予想を上回ったが、同社幹部の慎重な見通しを受け株価が下落したことが相場全体を押し下げた。取引終了間際に金融株の一角に利益確定とみられる売りが出たことも、相場の下げにつながった。
ただ米景気の改善期待は根強く、ダウ平均が小幅高で推移する場面があったほか、ナスダック指数も小高く終えた。4月の住宅着工件数は主力の「一戸建て」の件数が増加したため、全体の着工件数の減少率が示すほど弱い内容でないとの見方もあった。
S&P500種株価指数は1.58ポイント安の908.13で終えた。業種別S&P500種株価指数(全十業種)は「金融」が2%超下落したほか、「ヘルスケア」など三業種が下げた。一方、「公益」など七業種が上昇した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億4000万株(同)だった。
ホーム・デポは5%超下落。同業のロウズは上昇した。前日夕に従業員の約6%に当たる4000 人を削減すると発表したクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(アメックス)は安い。米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)やJPモルガン・チェースの下げも目立った。公的資金の返済を正式に米連邦準備理事会(FRB)に申請したと米メディアが報じた金融大手ゴールドマン・サックスは下落した。
一方、2−4月期決算で一株損失が市場予想よりも小さかった百貨店大手のサックスが18%近く上昇した。ダウ平均では自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)やシティグループが上げた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8474.85 前日比:-29.23
始値:8502.48 高値:8538.01 安値:8463.54
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1734.54 前日比:2.18
始値:1727.00 高値:1750.05 安値:1719.92
年初来高値:1773.13 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:908.13 前日比:-1.58
始値:909.67 高値:916.39 安値:905.22
年初来高値:943.85 年初来安値:666.79
米30年国債 4.208% 米10年国債 3.243%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(19日)
JUN09
O 9360(ドル建て)
H 9445
L 9325
C 9345 大証比+45(イブニング比-55)
Vol 12190
O 9400(円建て)
H 9425
L 9305
C 9330 大証比+30(イブニング比-70)
Vol 13406
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