18日の米国株式相場は大幅反発。ダウ工業株30種平均は前週末比235ドル44セント高の8504ドル08セントで終えた。ナスダック総合株価指数は同 52.22ポイント高の1732.36で終えた。好材料が出た銀行株に買い戻しが膨らんだほか、企業の業績発表を受けて景気の回復期待が強まり買いが優勢となった。
ゴールドマン・サックスが米銀大手のバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)を「買い推奨リスト」に加えた。バンカメ株が急伸したほか、足元で軟調だった金融株全般に買い戻しが広がり、相場を押し上げた。ホームセンター大手のロウズが市場予想を上回る決算と併せて、利益見通しの引き上げを発表した。景気や企業業績が回復するとの思惑を誘い、幅広い銘柄に買いが入った。
週末に下院総選挙の結果が判明したインドで、株式相場が急伸したことも市場心理を改善させたとの指摘があった。午後に発表された5月の米住宅市場指数が前月比で2カ月連続で上昇し、昨年9月以来の高水準となった。住宅市場の底入れ期待を裏付ける内容として、相場の支援材料になったとの声があった。主な株価指数は引けにかけて上げ幅を広げ、この日の高値圏で引けた。
業種別S&P500種株価指数は全十種のうち、横ばいとなった「公益」を除く九種が上昇。「金融」が7%高、「消費循環」が4%高となった。ダウ平均構成銘柄では通信大手のAT&T以外の29銘柄が上昇した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約14億2000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約20億2000万株だった。
バンカメは約10%急伸し、ダウ平均構成銘柄で上昇率首位。著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社が投資比率を引き上げたと伝わった同業のウェルズ・ファーゴは8%上昇。JPモルガン・チェースやシティグループも高い。
ロウズは8%上昇。19日に決算発表を予定する同業のホーム・デポは6%超上げた。アナリストが投資判断を引き上げた住宅大手レナーが14%急伸。半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やブロードコムも高い。アナリストが半導体業界の投資判断を引き上げたと伝わった。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8504.08 前日比:235.44
始値:8270.15 高値:8511.88 安値:8270.15
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1732.36 前日比:52.22
始値:1696.82 高値:1732.36 安値:1689.55
年初来高値:1773.13 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:909.71 前日比:26.83
始値:886.07 高値:910.00 安値:886.07
年初来高値:943.85 年初来安値:666.79
米30年国債 4.198% 米10年国債 3.23%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(18日)
JUN09
O 9150(ドル建て)
H 9400
L 9125
C 9375 大証比+295(イブニング比+205)
Vol 11034
O 9165(円建て)
H 9385
L 9160
C 9365 大証比+285(イブニング比+195)
Vol 16835
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