19日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は反落。前日比15ドル87セント安の8539ドル73セントで終えた。原油安を受けた石油株の下落がダウ平均を押し下げた。一方、ナスダック総合株価指数は反発し、同19.75ポイント高の1827.47で終えた。個別の好材料が出た銘柄を中心に買いが優勢となった。
アジア・欧州株高の流れを引き継ぎ、米株式市場では買いが先行した。ただ、高く始まった原油先物相場が昼ごろから、高値警戒感の強まりなどを背景とした売りに押されて急速に下落。原油相場の下落と併せて、石油株に売りが優勢となりダウ平均を押し下げた。
一方、大手証券のアナリストが買い推奨リストに加えたマイクロソフトや、著名アナリストが「買い」で投資判断を開始したシティグループが上昇。ハイテクや金融株が全般に堅調となり、相場を支えた。ナスダック指数は終始、前日終値を上回って推移し、ダウ平均も高くなる場面があった。
業種別S&P500種株価指数では全10種のうち、「金融」や「IT(情報技術)」など4種が上昇。一方、「公益」や「通信サービス」がそれぞれ1%下げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約21億2000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約27億3000万株だった。
前日夕に3−5月期決算と併せて発表した6−8月期の売上高見通しレンジの中心が市場予想を下回った携帯情報端末大手のリサーチ・イン・モーション(RIM)は約5%下落。石油大手のエクソンモービルやシェブロンが約0.5%下げた。前日に上げた食品大手クラフト・フーズや、コカ・コーラがダウ平均構成銘柄で下落率上位となった。
一方、マイクロソフトは2.4%上昇。シティは1%高。米銀大手バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースは2%超上げた。新型の携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を発売したアップルは上昇。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8539.73 前日比:-15.87
始値:8556.96 高値:8616.59 安値:8496.73
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1827.47 前日比:19.75
始値:1824.99 高値:1837.58 安値:1817.07
年初来高値:1879.92 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:921.23 前日比:2.86
始値:919.96 高値:927.09 安値:915.80
年初来高値:956.23 年初来安値:666.79
米30年国債 4.504% 米10年国債 3.781%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(19日)
SEP09
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L 9775
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