3日の米国株式相場でダウ工業株30種平均は大幅に3日続伸。前週末比114ドル95セント高の9286ドル56セントと、昨年11月4日以来の高値で終えた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅反発。30.11ポイント高の2008.61と2000の大台を回復し、昨年10月1日以来の高値を付けた。世界的な景気回復期待の高まりを背景に景気敏感株を中心に買いが優勢となった。
7月の中国や英国、ユーロ圏の製造業指標が軒並み改善。米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は前月比4.1ポイント上昇の48.9となり、市場予想以上に改善した。世界景気の底入れ期待が高まる中、一般産業など景気敏感株に買いが入った。原油など商品相場が上昇したことで素材やエネルギー株なども大幅高となった。ダウ平均の上げ幅は一時、120ドルを超えた。
英銀大手バークレイズが発表した1−6月期決算が増益となるなど、欧州系銀行の決算が底堅い内容と受け止められたことも支援材料となった。フォード・モーターが発表した7月の新車販売台数が前年同月比ベースで1年8カ月ぶりにプラス転換した。他の自動車メーカーも総じて底堅い販売結果となり、自動車販売の底入れ期待が買い安心感につながった面もある。
S&P500種株価指数は15.15ポイント高の 1002.63で終え、1000の大台を回復。昨年11月4日以来の高値を付けた。業種別S&P500種株価指数は「素材」「金融」を筆頭に全10業種が上げた。フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は1.8%上昇。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億1000万株(速報値)、ナスダック市場は約21億2000万株(同)だった。
アルコアが7%高と急伸。ゴールドマン・サックスが投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたスリーエムが高い。デュポンも買われた。バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど金融株が総じて堅調だった。フォードは4%上げた。
半面、朝方発表の四半期決算は増益だったものの、足元の需要低迷を述べたと伝わった米食肉加工大手タイソン・フーズが軟調。クラフト・フーズやコカ・コーラが売られた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9286.56 前日比:114.95
始値:9173.65 高値:9298.43 安値:9173.65
年初来高値:9298.43 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2008.61 前日比:30.11
始値:1998.35 高値:2008.61 安値:1985.88
年初来高値:2009.81 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1002.63 前日比:15.15
始値:990.22 高値:1003.61 安値:990.22
年初来高値:1003.61 年初来安値:666.79
米30年国債 4.408% 米10年国債 3.635%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 10505 (+145) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 10470 (+110) 大証終値比
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