15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続伸。前日比47ドル08セント高の1万62ドル94セントで終え、連日で2008年10月以来1年ぶりの高値を付けた。原油先物相場が大幅に上昇したことを受けて、資源株が買われ相場を支えた。前日に1万ドルの大台を回復したことで、利益確定売りが出て下げる場面もあった。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続伸し、終値は1.06ポイント高の2173.29と連日で昨年9月 26日以来の高値を付けた。
利益確定売りが先行しダウ平均の下げ幅が40ドル程度まで拡大する場面があった。2009年7−9月期決算が市場予想を上回った金融大手ゴールドマン・サックス(GS)や銀行大手シティグループが材料出尽くし感から売られたことも相場の重荷になった。
一方、企業業績や景気回復への期待感もあって下値は限られた。朝方発表の10月のニューヨーク連銀景気指数や週間の新規失業保険申請件数の改善が続いたことも相場を下支えした。週間の米石油在庫統計を受けて原油先物相場が上げ幅を拡大し、シェブロンやエクソンモービルなど資源関連株に買いが膨らむとダウ平均は上昇に転じた。
S&P500種株価指数は続伸し、4.54ポイント高の1096.56と前日に続き昨年10月3日以来の高値で終えた。業種別S&P500種指数では「エネルギー」や「公益」、「消費安定」など全10業種のうち8業種が上昇。「金融」と「情報技術」が下げた。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約13億6000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億8000万株(同)。
インテルの好決算を受けてパソコン需要の回復期待が強まっているマイクロソフトが3%近く上昇。シェブロンやエクソンモービルも1%超上昇した。決算で売上高が市場予想を上回った二輪車大手のハーレー・ダビッドソンは5%高。一方、GSが2%程度下げ、シティも5%の下落。朝方発表した決算で売上高が市場予想を下回った携帯電話大手ノキアは11%超の急落。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10062.94 前日比:47.08
始値:10014.88 高値:10062.94 安値:9977.47
年初来高値:10062.94 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2173.29 前日比:1.06
始値:2164.33 高値:2173.29 安値:2158.29
年初来高値:2173.95 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1096.56 前日比:4.54
始値:1090.36 高値:1096.56 安値:1086.41
年初来高値:1096.56 年初来安値:666.79
米30年国債 4.307% 米10年国債 3.462%
シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て)終値 10325 (+85) 大証終値比
シカゴ日経平均先物12月限(円建て) 終値 10305 (+65) 大証終値比
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