14日の米国株式市場で、ダウ工業株30種平均は大幅に反発。前日比144ドル80セント高の1万15ドル86セントで終え、2008年10月3日以来、約1年ぶりに1万ドルの大台を回復した。前日夕の半導体大手インテルに続き、銀行大手JPモルガン・チェースが予想を上回る決算を発表。米企業の業績回復への期待が高まり、買い優勢になった。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、32.34ポイント高の2172.23と昨年9月26 日以来の高値で終えた。米政府による買い替え支援策の終了による自動車販売の減少の影響が懸念されていた9月の米小売売上高で、前月比のマイナス幅が予想より小さかったため、米個人消費への不安が薄れて買いを誘った面もあった。
S&P500種株価指数は反発し、終値は18.83ポイント高の 1092.02と昨年10月3日以来の高値だった。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は9業種が上昇。JPモルガンの好決算が支援材料になった「金融」の上昇率が最も大きかったほか、「一般産業」や「素材」の上昇が目立った。一方、「通信サービス」が下落した。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約13億5000万株(速報値)、ナスダック市場は約22億9000万株(同)だった。
インテルは1.7%、JPモルガンは3.3%上昇し、いずれも過去1年(52週)の高値を更新した。7−9月期の決算で特別項目を除く1株利益が市場予想を上回った製薬大手アボット・ラボラトリーズがしっかり。アナリストが投資判断を引き上げたアメリカン航空の親会社AMRが約6%上昇した。
ダウ平均の構成銘柄では銀行大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)や化学大手デュポンの上げが目立った。一方、四半期決算で売上高が予想を下回り、前日に売られた日用品・医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソンが小幅に続落した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10015.86 前日比:144.80
始値:9873.55 高値:10027.73 安値:9873.48
年初来高値:10027.73 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2172.23 前日比:32.34
始値:2165.83 高値:2173.95 安値:2157.48
年初来高値:2173.95 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1092.02 前日比:18.83
始値:1078.68 高値:1093.17 安値:1078.68
年初来高値:1093.17 年初来安値:666.79
米30年国債 4.267% 米10年国債 3.419%
シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て)終値 10205 (+125) 大証終値比
シカゴ日経平均先物12月限(円建て) 終値 10190 (+110) 大証終値比
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