14日の米国株式相場で、ダウ工業株30種平均は小幅に続伸。前日比27ドル81セント高の8359ドル49セントで終えた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら5営業日続伸で、終値は6.52ポイント高の1799.73。金融大手ゴールドマン・サックス(GS)や製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が市場予想を上回る四半期決算を発表したことが、相場の支えとなった。
ただ相場が大きく上げた翌日とあって利益確定売りが上値を抑え、ダウ平均は下げに転じる場面があった。好業績期待から前日買われた金融株が軟調で、GSも一時はマイナス圏で推移した。朝方発表の6月の米小売売上高の前月比増加率は予想を上回ったが、変動の大きな自動車・同部品を除いた売上高の増加率は予想を下回り、相場を大きく押し上げるには至らなかった。
S&P500種株価指数は続伸し、4.79ポイント高の905.84で終えた。業種別S&P500種指数(全10業種)は「消費循環」や「エネルギー」、「一般産業」など8業種が上昇。「通信サービス」と「金融」が下落した。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約9億 8000万株(速報値)、ナスダック市場は約18億2000万株(同)。
GSは0.1%上昇し、J&Jは0.9%高だった。アナリストが投資判断を引き上げた保険のプルデンシャル・ファイナンシャルが小高い。予想を上回る業績見通しを示したと伝わった半導体製造装置のノベラス・システムズが買われた。米ウォールストリート・ジャーナル紙(電子版)が前日夕に、米政府が支援に関し踏み込んだ議論をしていると報じたノンバンクのCITグループが2割近く上昇した。
一方、前日夕に5〜7月期の粗利益率が若干低下するとの見通しを示したパソコン大手デルが大幅安。証券大手のモルガン・スタンレーや米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が小幅に下げた。予想を下回る業績見通しを発表したネットワーク機器大手サン・マイクロシステムズが小高く、サンを買収するデータベースソフト大手オラクルが小安い。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8359.49 前日比:27.81
始値:8331.37 高値:8361.23 安値:8285.20
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1799.73 前日比:6.52
始値:1790.70 高値:1800.73 安値:1782.85
年初来高値:1879.92 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:905.84 前日比:4.79
始値:900.77 高値:905.84 安値:896.50
年初来高値:956.23 年初来安値:666.79
米30年国債 4.377% 米10年国債 3.474%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 9365 (+115) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 9315 (+65) 大証終値比
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