15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に3日続伸。前日比256ドル72セント高の8616ドル21セントと、6月12日以来約1カ月ぶりの高値で終えた。上げ幅は3月23日以来の大きさだった。前日夕に半導体大手インテルが発表した四半期決算や業績見通しが市場予想を上回ったことを受け、企業業績の回復期待が強まったことが相場を押し上げた。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は6営業日続伸し、63.17ポイント高の1862.90と、昨年10月6日以来の高値で終えた。
インテルの決算発表を受けハイテク株全般に買いが入り、フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)は4%超上昇した。朝方に発表された7月のニューヨーク連銀景気指数や6月の鉱工業生産指数のマイナス幅は市場予想よりも小さかった。製造業指数の改善で景気回復が改めて意識されたことも買いにつながった。
クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)が米証券取引委員会(SEC)に提出した資料では、6月のカード延滞率が前月から低下したことが明らかになった。アメックスが上昇したことなどを受け、金融株は堅調に推移した。
S&P500種株価指数は26.84ポイント高の932.68と、6月12日以来の高値で終えた。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「情報技術(IT)」「金融」など全業種が上昇した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億7000万株(速報値)、ナスダック市場は約24億8000万株(同)だった。
アナリストによる目標株価の引き上げもあり、インテルは7%超上昇。同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も高い。アナリストが投資判断を「買い」で開始したネットワーク機器大手シスコシステムズも高い。アメックスは11%超上昇。米銀大手JPモルガン・チェースもしっかり。複数のアナリストが利益予想や目標株価を引き上げたと伝わった金融大手ゴールドマン・サックスが上げた。四半期決算で特別項目を除く一株損失が市場予想より小さかった米航空大手アメリカン航空の親会社AMRが高い。
一方、ダウ平均構成銘柄ではマクドナルドが唯一、下落した。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8616.21 前日比:256.72
始値:8363.95 高値:8628.23 安値:8363.95
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1862.90 前日比:63.17
始値:1827.61 高値:1863.29 安値:1824.31
年初来高値:1879.92 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:932.68 前日比:26.84
始値:910.15 高値:933.95 安値:910.15
年初来高値:956.23 年初来安値:666.79
米30年国債 4.495% 米10年国債 3.610%
シカゴ日経平均先物9月限(ドル建て)終値 9575 (+285) 大証終値比
シカゴ日経平均先物9月限(円建て) 終値 9515 (+225) 大証終値比
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