24日の米国株式相場で、ダウ工業株30種平均は小幅に4営業日続落。前日比23ドル05セント安の8299ドル86セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)による金融政策の現状維持決定を受け、米長期金利が上昇したことが嫌気された。航空機大手ボーイングが前日に続き大きく下げたことも、ダウ平均の下落につながった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、終値は27.42ポイント高の 1792.34だった。前日夕に市場予想を上回る四半期決算を発表したデータベースソフト大手オラクルが大きく上げ、ハイテク株全般の押し上げ要因になった。S&P500種株価指数は5.84ポイント高の900.94で終えた。
朝方に発表の5月の米耐久財受注額が市場予想に反して増加したため、ダウ平均やナスダック指数は高く始まった。FRBの金融政策維持を受けた金利高に加え、前日に新型旅客機の初飛行延期を発表し、アナリストが投資判断を引き下げたボーイングが大きく下げたため、ダウ平均は小幅安に転じて終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が上昇。「情報技術(IT)」や「金融」、「素材」などの上昇が目立った。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約11億株(速報値)、ナスダック市場は約21億1000万株(同)。
ボーイングは5%超下落。ダウ平均の構成銘柄ではクレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)やホームセンター大手ホーム・デポの下げが目立った。減収減益決算を発表した農業製品大手モンサントがさえない。
一方、オラクルは7%高。建機大手のキャタピラーや半導体大手インテルがしっかり。前日夕に発表した四半期決算で特別項目を除く1株利益が予想を上回った電子機器の製造受託サービスを手掛けるジャビル・サーキットがしっかり。カルビーとの資本・業務提携を発表した米飲料大手ペプシコが小高く終えた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:8299.86 前日比:-23.05
始値:8323.51 高値:8428.41 安値:8259.88
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1792.34 前日比:27.42
始値:1780.88 高値:1807.08 安値:1780.25
年初来高値:1879.92 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:900.94 前日比:5.84
始値:896.31 高値:910.85 安値:896.31
年初来高値:956.23 年初来安値:666.79
米30年国債 4.427% 米10年国債 3.685%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(24日)
SEP09
O 9625(ドル建て)
H 9830
L 9620
C 9705 大証比+135(イブニング比+95)
Vol 11008
O 9610(円建て)
H 9775
L 9600
C 9645 大証比+75(イブニング比+35)
Vol 16215
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