20日の米国株式市場は反落。ダウ工業株30種平均は前日比50ドル71セント安の1万0041ドル48セントで終えた。ナスダック総合株価指数は同 12.85ポイント安の2163.47で終えた。9月の住宅着工件数が市場予想を下回ったことが嫌気された。前日にダウ平均が約1年ぶりの高値を付けた後で、利益確定売りが出やすかった。
ドルの対ユーロなどでの底堅さを背景に、原油先物相場が急速に下げる場面があった。素材やエネルギー株を中心に売りが出て、ダウ平均は一時100ドル近く下げた。
ただ、アップルや建設機械大手キャタピラーなど予想を上回る決算を発表した銘柄などが買われ、相場を支えた。引けにかけてはエネルギー株などに買い戻しが入り、主な株価指数は下げ幅を縮めた。
業種別S&P500種株価指数では全10種のうち、「公益」や「素材」など9種が下落。一方、「IT(情報技術)」は小幅に上昇。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億3000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約21億2000万株だった。
アナリストが投資判断を引き下げた航空機大手ボーイングは3%下落し、ダウ平均構成銘柄で下落率首位。航空機・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズは決算は予想以上だったが、利益確定売りに押されて小安く終えた。
売上高が市場予想を下回った化学大手デュポンや飲料大手コカ・コーラも売られた。決算と併せて利益見通しを引き上げた製薬大手ファイザーは朝高後、下げに転じた。レナーなど住宅関連株はほぼ全面安。
一方、決算や利益見通しが予想を上回ったキャタピラーは3%上昇。前日夕に発表した四半期決算を受けてアナリストが相次いで目標株価を引き上げたアップルは4.7%の大幅高。決算や業績見通しが予想を上回った通信系半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)も高い。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:10041.48 前日比:‐50.71
始値:10092.42 高値:10098.39 安値:9992.81
年初来高値:10117.96 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2163.47 前日比:‐12.85
始値:2180.43 高値:2181.16 安値:2151.77
年初来高値:2181.16 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1091.06 前日比:‐6.85
始値:1098.64 高値:1098.64 安値:1086.16
年初来高値:1100.17 年初来安値:666.79
米30年国債 4.168% 米10年国債 3.344%
シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て)終値 10335 (+5) 大証終値比
シカゴ日経平均先物12月限(円建て)終値 10315 (‐15) 大証終値比
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