24日の米国株式相場は続落。ダウ工業株30種平均は前日比41ドル11セント安の9707ドル44セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同23.81ポイント安の2107.61で終えた。買いが先行したものの、中古住宅販売件数が減少したことをきっかけに利益確定売りが優勢となった。
前日に下げた後とあって自律反発狙いの買いが入り、相場は高く始まった。午前10時に発表された8月の中古住宅販売件数が前月比2.7%減の年率換算 510万戸と、市場予想に反して5カ月ぶりに減少した。株式相場がほぼ1年ぶりの高水準にあるため、高値警戒感が強まっていたといい、住宅指標発表後に売りが膨らんだ。住宅株が下げに転じ、非鉄大手アルコアなどの素材株や建設機器大手キャタピラーなど景気敏感株にも売りが広がった。
原油先物相場が大幅に続落したことを受けて、投資家がリスク資産を圧縮するとの見方から売りが出た面もあった。ダウ平均は82ドル安まで下げ幅を広げる場面があった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億4千万株(速報)。ナスダック市場は約25億4千万株(同)。業種別S&P500種株価指数では、「素材」、「金融」を筆頭に全10業種が下落した。
住宅大手のトール・ブラザーズ、DRホートン、KBホームが下落。アナリストが投資判断を引き上げたアナログ半導体のナショナル・セミコンダクターも安く終えた。アナリストによる投資判断引き下げを受け、家庭雑貨小売り大手ベッド・バス・アンド・ビヨンドも安い。マイクロソフトが買収の観測を否定したと伝わったゲームソフト大手エレクトロニック・アーツにも売りが出た。公募増資を発表した野村の米預託証券(ADR)は急落した。
一方、マイクロソフトは上げた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9707.44 前日比:‐41.11
始値:9749.99 高値:9805.39 安値:9666.03
年初来高値:9917.99 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2107.61 前日比:‐23.81
始値:2140.06 高値:2142.49 安値:2097.10
年初来高値:2167.70 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1050.78 前日比:‐10.09
始値:1062.56 高値:1066.29 安値:1045.85
年初来高値:1080.15 年初来安値:666.79
米30年国債 4.177% 米10年国債 3.389%
シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て)終値 10400 (‐60) 大証終値比
シカゴ日経平均先物12月限(円建て) 終値 10340 (‐120) 大証終値比
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