25日の米国株式市場は3営業日続落。ダウ工業株30種平均は前日比42ドル25セント安の9665ドル19セントで終えた。8月の米耐久財受注が市場予想に反して減少し、米景気の先行き不透明感が意識されたことで売りが優勢となった。業績が景気に敏感とされる素材株の下落が目立った。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は16.69ポイント安の2090.92で終えた。前日夕に四半期決算と同時に発表した売上高見通しが市場予想を下回った携帯情報端末「ブラックベリー」を手掛けるリサーチ・イン・モーション(RIM)が17%安と急落し、指数を押し下げた。
耐久財受注の発表などを受け、ダウ平均は一時60ドル超下落した。ただ9月の消費者態度指数(確報値、ミシガン大学調べ)が市場予想を上回り、消費の持ち直し期待が高まった場面ではダウ平均は小高く推移した。
S&P500種株価指数は6.40ポイント安の1044.38で終えた。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は全業種が下落。特に「素材」や「金融」などが下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億株(速報値)、ナスダック市場は約22億8000万株(同)。
非鉄大手アルコアがダウ平均構成銘柄で下落率首位。クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(アメックス)も軟調。朝方発表の四半期決算で1株当たり損失が市場予想を上回った住宅建設大手KBホームが大幅安。8月の新築住宅販売件数が市場予想に届かなかったことから住宅株は総じて軟調だった。
一方、ダウ平均構成銘柄ではマクドナルドや製薬大手メルクなど景気の影響を受けにくいとされるディフェンシブ銘柄の上昇が目立った。前日夕に発表した 2010年10月期通期の売上高見通しが市場予想に届かなかったパソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)は、売り先行後、小高く終えた。アナリストの投資判断引き上げが伝わったアメリカン航空の親会社、AMRなど航空株が高い。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9665.19 前日比:‐42.25
始値:9706.68 高値:9735.93 安値:9641.01
年初来高値:9917.99 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2090.92 前日比:‐16.69
始値:2095.84 高値:2106.99 安値:2085.35
年初来高値:2167.70 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1044.38 前日比:‐6.40
始値:1049.48 高値:1053.47 安値:1041.17
年初来高値:1080.15 年初来安値:666.79
米30年国債 4.093% 米10年国債 3.324%
シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て)終値 10200 (‐110) 大証終値比
シカゴ日経平均先物12月限(円建て) 終値 10165 (‐145) 大証終値比
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