23日の米国株式市場は反落。ダウ工業株30種平均は前日比109ドル13セント安の9972ドル18セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は10.82ポイント安の2154.47で終えた。大幅高の翌日で週末ということもあって、利益をひとまず確定させる動きが優勢だった。原油先物相場などの下落で資源株が下げたこともマイナス。ダウ平均は週間では23ドル下げ、3週ぶりに下落した。
ダウ平均は1年ぶりの高値圏で推移しており、高値警戒感から利益確定売りが出やすい地合いだった。一時は150ドル近く下げ、前日の上げ幅(131ドル)以上に売られる場面もあった。ただ、朝方発表した四半期決算が市場予想を上回ったマイクロソフトや、前日夕発表の四半期決算が予想以上だったインターネット小売り大手アマゾン・ドット・コムが大きく上昇し、ナスダック指数は比較的、底堅い展開だった。
S&P500種株価指数は13.31ポイント安の1079.60で終えた。業種別S&P500種指数は全10業種が下落。「素材」や「エネルギー」、「一般産業」の下げが目立った。一方「情報技術」の下落率が最も小さかった。売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約12億6000万株(速報値)、ナスダック市場は約23億6000万株(同)。
前日夕に発表した四半期決算が予想を上回ったクレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)が5%安。前日夕に慎重な売上高見通しを示した通信系半導体大手ブロードコムが7%下落した。朝方に予想を上回る四半期決算を発表した航空電子部品大手ハネウエルが小安い。原油安を受けエクソンモービルが下落した。
午前発表の9月の米中古住宅販売件数は市場予想を上回ったが、前日に大きく上げたKBホームやDRホートンなど住宅株はさえない展開。慎重な利益見通しを示したと伝わった鉄道大手バーリントン・ノーザン・サンタフェが6%安で、CSXなど鉄道株が総じて軟調だった。
一方、アマゾンは26%高と急伸。決算発表を受け、複数のアナリストが目標株価を引き上げている。マイクロソフトは5%上昇。前日夕に予想を上回る四半期決算を発表したクレジットカード大手キャピタル・ワン・ファイナンシャルが6%超上げた。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:9972.18 前日比:‐109.13
始値:10099.90 高値:10109.57 安値:9932.50
年初来高値:10119.47 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:2154.47 前日比:‐10.82
始値:2186.64 高値:2190.48 安値:2149.35
年初来高値:2190.64 年初来安値:1265.52
S&P総合500種指数
終値:1079.60() 前日比:‐13.31
始値:1095.62 高値:1095.83 安値:1075.49
年初来高値:1101.36 年初来安値:666.79
米30年国債 4.292% 米10年国債 3.499%
シカゴ日経平均先物12月限(ドル建て)終値 10255 (‐35) 大証終値比
シカゴ日経平均先物12月限(円建て) 終値 10240 (‐50) 大証終値比
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