8日の米国株式相場は3営業日ぶりに反発。ダウ工業株30種平均は前日比47ドル55セント高の7837ドル11セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同29.05ポイント高の1590.66で終えた。公的支援の対象に加わるとの報道を受け生命保険株が上昇。住宅株、小売株の一角も上げるなど、個別に好材料の出た銘柄中心に買いが入った。
続落した後とあって買い戻しも入り、高く始まった。8日付のウォールストリート・ジャーナル紙が、米財務省が金融安定化法の公的資金枠による支援の対象に生命保険会社を加えると報じた。これを受け、ハートフォード・ファイナンシャル・サービシズ・グループなど保険株が上げた。住宅建設大手パルト・ホームズが同業のセンテックスと経営統合で合意したと発表したことで、住宅株の一角にも買いが入った。前日夕発表した決算で一株利益が市場予想を上回った家庭雑貨小売り大手ベッド・バス・アンド・ビヨンドが急伸し、小売銘柄の一部もつれ高した。前日夕にダウ平均の先陣を切って1−3月期決算を発表した非鉄大手アルコアは、決算は赤字となるなど厳しい内容だったものの買い優勢で終えた。
相場は午後に値を切り下げる場面があった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月17−18日分)で米連邦準備理事会(FRB)の米景気に対する厳しい見方が明らかになった。景気に対する楽観が後退し、売りを誘ったとの声があった。来週以降も主要企業の決算発表が相次ぐため、利益確定や持ち高調整の売りもあった。
米証券取引委員会(SEC)が空売り規制について5種類の規制案を示して、意見を集めると発表した。空売り規制の具体案が出てきたことが金融市場安定化に寄与するとして、好感する声が聞かれた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約13億1000万株(速報)。ナスダック市場は約17億9000万株(同)。業種別S&P500種株価指数(全十業種)では、「消費循環」を筆頭に九業種が上昇した。
センテックスが大幅上昇。住宅株ではレナーなども上げた。ベッド・バスは2割超上昇。
一方、パルト・ホームズが大幅安だった。
ダウ工業株30種(ドル)
終値:7837.11 前日比:47.55
始値:7788.68 高値:7887.52 安値:7750.85
年初来高値:9088.06 年初来安値:6469.95
ナスダック総合指数
終値:1590.66 前日比:29.05
始値:1576.06 高値:1595.90 安値:1567.28
年初来高値:1665.56 年初来安値:1265.62
S&P総合500種指数
終値:825.16 前日比:9.61
始値:816.76 高値:828.42 安値:814.84
年初来高値:943.85 年初来安値:666.79
米30年国債 3.669% 米10年国債 2.856%
「シカゴ日経平均先物(CME)」(8日)
JUN09
O 8675(ドル建て)
H 8840
L 8655
C 8730 大証比+150(イブニング比+80)
Vol 11136
O 8640(円建て)
H 8760
L 8610
C 8665 大証比+85(イブニング比+15)
Vol 16371
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